2019年のはじめに宮腰光寛少子化対策担当相により、子どもと一緒に職場に行って仕事をする「子連れ出勤」を政府として後押しするとの考えが表明されました。


これにより、働く親世代にとっては新しい働き方の選択肢が増えた一方で、懸念する声も多くあります。


本コラムでは、子連れ出勤を政府が推奨するようになった経緯や、子連れ出勤のメリット・デメリットに触れ、子連れ出勤でも快適に働けるために必要なことについてご紹介したいと思います。


子育てと仕事が本当の意味で両立できる世の中に少しずつ近づいているのかも?


■子連れ出勤を政府も推奨している理由とは?

なぜ今、子連れ出勤が推奨される動きが出始めているのでしょうか。


実際に、日本で子連れ出勤を制度として取り入れている企業は一部あるものの、まだまだ少ないのが現状です。しかし、海外などでは徐々に一般的になりつつあり、海外ドラマなどでも幼い子どもを連れて業務に励むママの姿を見たという方は多いのではないでしょうか。


その一方で、厳しい声があるのも事実です。 ・子連れ出勤の厳しい現実 日本では、熊本市議会議員の女性が、生後7ヶ月の赤ちゃんを連れて議会へ出席したというニュースは記憶に新しいでしょう。その際、他の議員などから批判の声が相次ぎ、問題となりました。


赤ちゃんを連れて議会に出席しようとした女性議員は、「子育て世代を代表して、子どもと一緒に議会に参加できる仕組みを作りたい」という意志から実行したそうですが、周りの議員からすると「議会に集中できない」「事前に通告なくルール違反を犯した」などの批判が起こりました。


同様のケースは海外でも起こっており、スペインやイタリアの議員の女性が赤ちゃんを連れて議会に参加した結果、称賛と批判を浴びています。


子育て中のママにとっては、「保育園に預けられない」「まだ幼い子どもの成長を近くで見守りながら仕事をしたい」という思いがある中、世間では認められない現実があります。 ・子連れ出勤にスポットが当たったいきさつ 今回、子連れ出勤を政府が後押しすると表明した背景には、少子化担当相による現地視察が関係しています。子連れ出勤に取り組む会社を視察した少子化担当相は、「赤ちゃんはお母さんと一緒にいるのが何より大切」「人手不足の中で、子どもを産み育てやすい環境を作っていくことは重要」とし、自治体がモデル事業を展開する際の費用やその啓発費用などの補助率を引き上げると表明しました。