
■子ども同士のトラブル
幼稚園で一番多く起きるトラブルが、やはりお友だちとのトラブルです。子どもはうまく相手に自分の気持ちを伝えることができないため、言葉よりも先に手が出てしまうこともあるでしょう。
小さなうちは力も弱いため、手よりも口が出てしまい、相手を噛んでしまうことも少なくありません。
噛む力は子どもといえども強いため、相手にケガをさせてしまうこともあります。また、自分の子どもが噛むだけでなく、逆にお友だちから噛まれてケガをすることもあります。
子どもが成長してくると、今度は手を出してケンカをするようになります。おもちゃの取り合いをしていて相手を殴ったり、遊具を奪うためにお友だちを突き飛ばしてケガをさせてしまうこともあるでしょう。
口達者な子どもだと手は出さないけれど、ひどい言葉をお友だちに投げかけ、傷つけてしまうこともあります。
年少さんくらいだと言葉のボキャブラリーも少ないため、それほど気にする必要はありませんが、年長さんになってくると、大人顔負けのひどい言葉を使うことがありますので、注意が必要です。
子ども同士のトラブルで自分の子どもが被害者だったとき、相手の親や幼稚園にクレームをつける人もいますが、まずは子どもの話をしっかりと聞くことが必要です。
小さなトラブルであれば子どもから話を聞いて、今後はどのように対策すれば良いか、子どもに伝えましょう。
意地悪をされたのなら、イヤなことはハッキリイヤだと自分の口で伝えさせることも大切です。
また、自分がされてイヤだと感じたことは、他のお友だちには絶対にしないように教えることもできます。
自分の子どもが加害者の立場であれば、保育士さんに話をしておいたほうが良いでしょう。相手の子どもにケガをさせているなら別ですが、ちょっとしたケンカ程度なら、保育士さんに話して対処してもらいましょう。
もし大きなトラブルが起きた場合は、すぐに幼稚園へ相談しましょう。被害者・加害者どちらの立場でも、親同士で解決しようとするのはNGです。
冷静に話し合いができるよう、必ず第三者の保育士さんに間に入ってもらいましょう。