子供の睡眠は成長のためのとても大切な時間のひとつになります。睡眠不足が続いたりすることで、肥満や生活習慣病などのリスクも高まってしまいますし、うつ病の発症率を高めてしまう要因にもなってしまうのです。 一般に「早寝、早起き」とよく言われていますが、それは理にかなったものなので、もし、睡眠不足などが懸念されるようであれば、生活習慣をしっかりと見直すことを考えてみる必要があるのです。

■睡眠のメカニズムを考える

多くの人は、だいたいいつも同じ時間に眠くなり、同じ時間に目が覚めますよね。もちろん、夜更かしをしたりすれば、起きる時間は遅くなることも少なくありません。これは、必要とされる睡眠をしっかりとって疲労を回復したり、エネルギーを節約するために必要な睡眠時間を体が調節しているのです。 そのため、十分に睡眠がとれていれば、目覚ましは必要とせず毎日同じ時間に起きることもできるのです。 その睡眠には2種類の睡眠があり、それらを90分間くらいの周期で交互に繰り返しています。レム睡眠とノンレム睡眠と呼ばれるもので、レム睡眠は眠りが浅く、夢をみる睡眠です。ノンレム睡眠では大脳を休めるための睡眠で夢を見ることはありません。 ノンレム睡眠は最初は深い眠りですが、周期を繰り返すごとに浅くなっていきます。逆にレム睡眠の時間は長くなっていき、体が覚醒するための準備をしているのです。 レム睡眠というのは、REM、Rapid eye movementの略で急速眼球運動を伴う睡眠のことで、寝ている最中も眼球が動いているのです。この間は大脳が覚醒しているため、夢をみたり、ちょっとのことで目が覚めたりするのです。 ノンレム睡眠の場合は、いわゆるぐっすりと寝ている状態なので、ちょっとのことでは目を覚ますことはないのです。そのため、スッキリと気持ちよく起きるには、レム睡眠の終わりごろが良いと言われています。