遊ぶときは部屋中におもちゃを散乱させ、遊び終わったらそのまま放置している子供も多いですよね。ママがいくら「早く片づけなさい」といっても、一度でお片付けを始める子供はほとんどいません。 最終的にはママが片づけているなんて家庭も多いのではないでしょうか。子供はどうしてお片付けが苦手なのでしょう。そこで今回は、子供が上手にお片付けできるにはどうすれば良いかをご紹介します。
■子供がお片付けをできない理由
出したおもちゃをもとの場所に戻すだけの行為なのに、なぜそれができないのだろうと悩んでいるママもいることでしょう。 未就園児の小さな子供にお片付けをするよう求めても、当然うまく片づけることはできません。 大人にとっては散らかしたものを分類し、元の場所に収納して整理するといった一連の行動は容易いことですが、子供にとってはとても複雑な作業に感じるため、親から片づけなさいといわれても、何をどうすれば良いか分かりません。 自分で出したおもちゃは自分で片づけるのが当たり前と思うのは大人の論理であって、子供にとって、「おもちゃは出して遊ぶもので片づけるものではない」と認識しています。 大人でも片づけが苦手な人がいることを考えると、それを子供に求めるのは無茶ぶりだということが分かります。 子供にお片付けをしてほしいと思うなら、まずはどのように片づければ良いのか親が見本を見せてあげなくてはなりません。
■子供は親の分身
「子は親の鏡」という言葉があるとおり、子供は親の姿を見て育ちます。特にいつも一緒にいるママの影響は強く受けるため、ママがお片付けが苦手だったり、おおざっぱな片づけ方をしていると、子供はお片付けに対してあまり良いイメージを持ちません。 よく考えてみてください。片づけや掃除をしているときに、眉間にシワを寄せていたり、つい文句をいいながら掃除をしていることはありませんか。 また、あまり片づけが得意でないと、部屋の中に洋服や荷物が散乱していることもあるでしょう。 買い物をしてきてもすぐに片づけない、カバンや財布の中がぐちゃぐちゃ、物が多すぎて部屋に収納しきれていないなど、思い当たることも多いのではないでしょうか。 子供はそれをしっかり見ています。そして親と同じ行動をするようになります。 普段からすぐに出したものをしまったり、収納上手なママだと、子供はそれを自然と真似てきます。特に子供は親のお手伝いをするのが大好きなので、いつもママが片づけている場所を覚え、自分でしまいたがるようになります。 子供がいつまでたってもお片付けをしない、いくら叱っても出しっぱなしになっていると嘆く前に、まずは自分が普段からお片付けができているかどうかを考えることが必要です。 親がきちんと片づけていないのに子供だけにそれを求めると、子供はどうして良いか分からなくなります。 親の姿を見て同じ行動をしているのに、なぜ自分だけ叱られるのか理解できません。また、片づけ方そのものを学んでいないので、当然うまくお片付けをすることもできません。 もし自分が片づけが苦手な場合は「ママもお片付けうまくないから、一緒に上手になろうね」などと伝え、子供と一緒にお片付けをするクセを習慣づけていきましょう。 お片付けをするときは文句をいったり、イヤそうな顔をするのではなく、「お片付けすると部屋がキレイになって気持ちいいね」などと前向きな話をしながら、子供と一緒にお片付けをしましょう。