【この記事は、CHANTOママライターによるウェブ限定記事です】

 

ライター名:草間小鳥子

 

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昔から、子どもの習い事は4~5歳頃から始めるのがベストと言われています。というのも、歌舞伎や能など伝統芸能の初稽古は、数えで6歳6月6日から始めるのが良いというならわしがあったそうで。しかし、今ははじめての習い事は年々低年齢化。あるお母さんの話では、『2歳の頃には、習い事をしていない子は近所でうちだけだった!』という驚きの事実も。

 

我が家は、「習い事は小学生くらいになってから。本人が望むなら好きなものを選ばせて……」というスタンスだったのですが、ひょんなことから息子が1歳2ヶ月の頃から幼児教室へ通うことになりました。

 

幼児教室では、どんなことするの? 親子のメリットは?体験談とともに、お伝えします!

 

きっかけは……

私は家でできる仕事をしており、息子は保育園へは行っていません。積極的に児童館へ出かけたりということも特にしていませんでした。そんな生後9ヶ月のある日、ママ友同士子連れで遊ぶ機会がありました。遊具で楽しそうに遊ぶほかの子たちに圧倒された息子は私から離れようとせず、気づけばおもちゃをとられており……おとなしく慎重なのは息子のいいところではあるけれど、かなりショック。その後の砂場デビューも、やはり似たような感じ。

 

実は息子には生まれつき耳の形成異常があり、自分に自信を持って生きてほしいという願いがありました。臆することなく、たくさんの「できた!」を積み重ねてほしい。家やご近所以外の居場所を作ってあげたい。そう思ったことが、はじめのきっかけです。その後、単発のリトミック教室に参加してみたところ、息子がとても楽しんでいたようだったので、定期的に通えて、さまざまな体験のできる教室を探しました。

 

幼児教室って、どんなことするの?

授業見学などをして通うことに決めたのは、自宅から一駅のところにあった幼児教室。決め手は、駅直結のショッピングセンター内にあり、通いやすくて便利ということ。教室が始まる前に息子とカフェデートをしたり、終わったあとに同じクラスの親子とランチをしたりといった前後のお楽しみがあるのも、習い事のいいところ。

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授業は、一時間。もっとも初級のクラスなので、母子分離はありません。あいさつにはじまり、ビデオを観ながら歌ったり、読み聞かせがあったり、工作に運動、英語の歌と盛りだくさん。いつも、あっというまです。セットの教材を使う日もあります。

 

いいところは、家でできないことができる点。後片付けがおそろしい絵の具や、クレヨンを使ったダイナミックなお絵かき。マットとフラフープを使った運動や平均台も体験できます。

 

もうひとついいところは、それらをほかの子と一緒にできること。息子の通っているクラスには月齢の近い4組の親子が参加しています。それぞれ性格も違う子の真似をしたりされたり、刺激を受け合うことができるのです。もちろん、クラスでは、みんなの子どものことは、先生含め保護者みんなでケア。クレヨンで線ばかり引いていた息子は、クラスの女の子がお絵かきする様子を見て、点描にも挑戦するようになりました。教室で制作した作品をリビングに飾ると、指をさして得意顔。クリスマス製作も、いい思い出です。

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やってみて、親子ともによかった!

息子は、教室へ行くのが大好きになりました。「教室へ行く日だよ」と声をかけると、自分からリュックを持ってきます。毎週決まった日に決まった場所へ通う習慣も、音楽や絵本をふんだんに用いた授業内容も、とても気に入っているよう。私も、息子との週一のおでかけはいい気分転換。息子の「できた!」を見守ることができるのも、うれしいです。

 

この先何年も長く続けるかどうかはまだわかりませんが、息子のはじめての成功体験と、得意を探す多様な機会を与えてくれる最高の場所です。

 

 

平日働くワーママに人気の土曜クラスのある幼児教室や、バイリンガルの教室、会員になると世界中の教室に通学できる体操教室など、さまざまな幼児教室があります。ひとつのことを上達させ、極めるにはまだ早い時期だと思っても、きっかけ作りに習い事をはじめてみてもよいと思います。