毎年夏が近づくと各地で問題になる“熱中症”。今年も5月の時点で30度超えを記録するなど、かなりの猛暑が予想されます。そんな中「東京都少年サッカー連盟」は、熱中症対策として夏の公式戦を全面的に禁止。異例の取り組みに多くの注目が集まっていました。
炎天下でのスポーツ大会は時代遅れ?
『朝日新聞』(朝日新聞社)の報道によると、今回“禁止”とされたのは7月・8月に開催される公式戦。「東京都少サッカー連盟」の委員長・吉実雄二さんは、「試合をこなすことよりも子供の命、安全が大切だ」とコメントしています。
熱中症対策での“公式戦一律禁止”は異例のことですが、ネット上では「最近の暑さは本当に異常だし、いい判断だと思う」「うちの子どももサッカーやってるけど、真夏日に試合をさせるのは正直心配だった」「炎天下の中“気合い”で試合をこなすのは時代遅れだし、これは良い取り組み」と支持する声が。また「サッカーだけでなく、他の競技にも広まってほしい」と望む人も数多くいました。
一方で「試合は禁止になったけど、“練習”で子どもを熱中症にさせる少年サッカーチームはまだまだありそう」との指摘も。確かに公式戦が禁止になっても、各チームの指導者が間違った認識を持っていては熱中症を防げません。より多くのサッカーチームに熱中症の正しい知識を浸透させることが、今後の課題となりそうです。
ちなみに同連盟は今年の5月24日にも「連絡」という形で、ブロック委員長、試合会場責任者、各チーム代表者に注意を喚起。「5月を終えようとしていますが、今週末は猛暑が予想されています」「時期的に、体は急激な暑さになじんでいませんので、十分な注意が必要です」などと呼びかけており、熱中症対策への慎重な姿勢がうかがえます。