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■いつどのように渡すのかは、親の考え方次第!

子どものお小遣い問題でもう一つ悩みがちなポイントといえば、「いつどんな形でお小遣いを渡すのか」という点です。一カ月に一度、特に理由がなくてもお小遣いを渡すケースもあれば、お手伝いが学習の対価として、お小遣いを渡すようなケースもあるでしょう。 「どちらがベストなのか」と悩んでしまいがちですが、どちらの方法にもメリットとデメリットがあります。無条件でお小遣いをあげることが、「お金は楽に手に入るもの」というイメージを、子どもに与えてしまうこともあるかもしれません。 一方で、お手伝いや勉強の対価としてお金を渡せば、「お金がもらえないならやらない」なんて意識につながってしまう可能性もあります。 どちらの方が良いのかは、それぞれのメリットについて考慮した上で、決定するのがオススメです。 無条件でお小遣いをあげれば、毎月決まったお小遣いの中で、計画的にやりくりしていくことを覚えられるでしょう。 一方でお手伝い制を導入すれば、「自分が頑張れば頑張っただけ、お小遣いが増える」というやりがいを教えることができます。お金の大切さについても、子どもの頃から教えることができそうですね。 どちらにもメリットがある!と感じる場合は、両方を組み合わせて考えるのもオススメです。「基本のお小遣い」として月額制を導入し、「ボーナス分」としてお小遣い制を導入すれば、どちらのメリットも実感しやすくなるでしょう。

■まとめ

お小遣いを渡して、子どもが自分で使い道を決めることは、子ども自身がお金との付き合い方を学ぶための、絶好のチャンスだと言えるでしょう。 大人になってから、お金で困る方は決して少なくありません。子どもの頃からしっかりと教育することで、避けられるリスクもあるのではないでしょうか。 子どものお小遣い問題においては、「あげっぱなしで放置」というのはオススメできません。 なぜお小遣いを渡すのか、このお金がどういったものなのかを説明した上で、使った後の振り返りや反省も、ぜひパパやママが一緒に行ってみてくださいね。 お小遣いを親子のコミュニケーションのツールとすることで、子どもたちの金銭感覚も徐々に磨かれていきそうですよ。