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現代の社会生活において、欠かせないのが「お金」です。お金と賢く付き合っていくためには、子どものうちからお金の教育を行っていくことが大切だと言われています。 子どものマネーリテラシーを磨いていくためには、家庭内におけるやりとりが不可欠となります。お小遣いを渡すのも、金銭教育の一つですよね。 とはいえいざお小遣いをあげようと思うと……悩んでしまう点が多いのも事実です。子どものお小遣いは、いくらが適当? どうあげるのがベストなの? 気になる点を解説していきます。

■お小遣いの相場について

子どもにそろそろお小遣いを……と考えた際に、気になるのがその相場についてです。子どもにお金との付き合い方を学んでほしいのであれば、あまり少なすぎても意味がありません。一方で、まだお金を使うことに慣れていない子どもに、大金を持たせるのも不安です。 ちなみに、年齢別の一カ月当たりのお小遣い金額相場は、以下のようになっています。 ・小学校低学年……500円~700円


・小学校中学年……700円~1,000円


・小学校高学年……1,000円~1,500円 小学校低学年のうちは、「子どもが欲しがったときにあげる」というスタイルを選ぶ方も多いのですが、高学年になるにつれて、「毎月決められた日に渡す」という方も増えていきます。

■お小遣いは「金額」よりも「ルールの明確化」が大事!

さきほど、お小遣いの金額相場を挙げましたが、もちろんこの数字は各家庭においても異なるでしょう。 目安にはなりますが、それをどう捉えるのかは、それぞれの家庭によっても違ってくるでしょう。 子どもにお小遣いを与えてマネーリテラシーを磨かせたい!と思うのであれば、金額よりも家庭内ルールに注目するのがオススメです。 子どもにお小遣いをわたす家庭は決して少なくありませんが、お小遣いをどのように使うのかについては、家庭ごとの差が大きいポイントでもあります。 たとえば「学校で使う文房具なども、子どもがお小遣いの中から購入する」のであれば、金額が少なすぎると対応できないことがあります。「月2,000円」と聞くと、相場よりもずいぶんと高い!と感じがちですが、実際に自分が自由にできるお金は、他の子とそれほど変わらない……なんてこともあるでしょう。 一方で、子どもが欲しがるものは全て親が買い与えてしまう環境で、「月1,000円」を渡していても、子どもがお金の使い方を学ぶ機会は少なくなってしまいます。むしろ「渡されたお金を使いきっても、特に困らない」なんて、間違った学習をしてしまう可能性もあります。 子どもにお小遣いを渡すのであれば、金額と共に、お小遣いに関するルールを明確化しましょう。お小遣いとはどのように使うためのお金で、自分自身で何をどうやりくりしていくべきなのか。このあたりをハッキリとさせておくことで、お金との付き合い方を自然と覚えていけるはずです。 もちろん子どもにとってできることは、学年によっても変わってきます。低学年の頃からお小遣いを与えるのであれば、子どもが把握できる範囲の金額・ルールを設定してください。子どもの成長と共に、少しずつ範囲を広げていくのがオススメです。