■初心者向けの本格的なハイキングコース/紫雲出山(香川県三豊市)
桜の名所としても知られる紫雲出山は、瀬戸内海に突き出た荘内半島に位置する瀬戸内海国立公園内にある山です。その昔、浦島太郎が玉手箱を開けた際に出た煙が紫色の雲となって山にたなびいたことからその名がついたと言われています。 また、最近ではYahoo!Japanが発表した「日本が誇る桜の絶景15選」や「死ぬまでに行きたい!世界の絶景 日本編」などに選ばれたことでも注目を集めています。桜の季節には大勢の人で賑わう他、山頂から望む夕日を求めて多くの写真家が訪れる人気のスポットです。 そんな紫雲出山を子どもとハイキングするなら、大浜登山口から入るのがおすすめ。JR詫間駅からコミュニティバスが登山口近くまで運賃100円で運行しているため公共の交通機関のみで移動できます。 また、登山の序盤は幅の広い舗装道路を歩けるため、ハイキング初心者にも安心。歩き進めていくと、木々や季節の草花が生い茂った山道に差し掛かり、自然の匂いと風を十分に堪能できます。 標高352mの山頂には展望台があり、穏やかな瀬戸内海に浮かぶ島々や中国地方の風景がパノラマで見渡せます。また、紫雲出山遺跡館や弥生時代の遺跡が復元された様子、幸せの鐘などもあり、登頂してからのお楽しみとしても良いのではないでしょうか。 登頂までは1時間程度かかるため、子どもが達成感を味わうには十分なハイキングコースです。
■大山のいいところだけをサクッと楽しめる/大山ブナの森ウォーク(鳥取県大山町)
富士山のような美しい稜線から伯耆富士(ほうきふじ)とも呼ばれる鳥取県の大山。伯耆とは、かつて鳥取県西部にあった伯耆国という国名に由来しています。大山は一年を通して、スキーやカヤック、サイクリング、紅葉狩りなど、様々なアクティビティが楽しめるとして、多くの人が訪れます。 そんな大山でハイキングを楽しむらならツアーがおすすめ。特に2時間で大山のハイライトを楽しめる「大山ブナの森ウォーク さくっとコース」は、子どもでも楽しめるおすすめのツアーです。 ブナ林が広がる森の小径を進んでいくと、湧き水を飲めるポイントや沢、国の重要文化財である阿弥陀堂など、随所に楽しめる場所があります。ガイドの方が説明しながら歩いてくれるため、大山ははじめてという方におすすめです。体の弱い方やお年寄りでも無理なく歩けるコースのため、家族3世代でツアーに申し込んでみても良いですね。 また、ハイキングに少し慣れてきた子どもであれば、プラスアルファで大山の見どころを回れる「大山ブナの森ウォーク ぐぐっとコース」や、ブナやスギの森にも足を踏み入れ、大山のパワースポットを巡る「大山スピリチュアルコース」などにチャレンジしてみるのも良いですね。 自然豊かな中国・四国地方には、これ以外にも素敵なハイキングスポットがたくさんあります。ぜひ子どもたちと一緒に自然を満喫する時間を楽しんでみて下さいね。