子どもたちに人気のゲームでありながら、さまざまな教育効果も期待されているマインクラフト。問題解決能力や、プログラミング的思考力など……多くの能力を身につけられるゲームとして、注目を集めていますよね。 そんなマインクラフトは、子どもたちのコミュニケーション能力を高めるためにも便利な素材であることをご存じですか? マインクラフトがコミュニケーション能力を高めてくれる理由やメリット、注意点を解説します。
■自由な世界で自由に遊べる! だからこそ……
マインクラフトの世界は、基本的に「自由」です。ゲームがスタートしても、その他のゲームのように明確な目的が与えられるわけではありません。何をして、どう過ごすのかは、まさに自分次第なのです。 自分一人でこだわりの世界に没頭するのも良いですが、マインクラフトの魅力は、「他の人とのマルチプレイが可能である」という点! 要するに子ども同士が、一つの世界に集まって同時に遊ぶことができるというわけですね。 一つの世界に多人数の子どもが放り込まれたとき、子どもたちがとる行動は実にさまざまです。最初から同じ目的に向かって協力し合うのは難しいかもしれません。 勝手に行動してしまう子、とにかく破壊活動に走ってしまう子など……もしかしたら喧嘩も勃発するかもしれません。 大人としては口を出したくなるところですが、どうかぐっと我慢してみてください。子どもたちは、そんな世界の中で上手に生きていくために、さまざまな工夫をし始めるはずです。 「私は家を作るから、洞窟で石炭をとってきて!」「余った食料はこのボックスに入れておくから」など、お互いにコミュニケーションをとり、協力し合って生活することを覚えていきます。
■子ども同士のコミュニケーションの中で、お互いの個性を認め合える
マインクラフトの世界では、何もない世界で一から自由に作り上げていきます。そんな環境の中で、子どもたちが見せる「個性」は非常に幅広いものです。 全体の流れを把握しながら、リーダーシップを発揮して輝く子どももいるでしょう。またモノづくりにおいて、抜群のセンスを発揮する子どももいます。レッドストーンと呼ばれるアイテムを使って回路を組み、便利な道具を作り出す子どももいます。 現実世界の中では、子どもたちが自由に自分の能力を発揮できる場所は決して多くはありません。特に「学校」という仕組みの中では、埋もれてしまう個性や良さもあるのかもしれません。 マイクラの世界においては、子どもたちが自主的にコミュニケーションを楽しむことができます。またゲームだからこそ、失敗を恐れずに何にでも挑戦できるという特徴もあります。「この子、こんな良いところがあったんだ!」なんて、お互いの良さに気付くきっかけにもなるでしょう。