度重なる夫婦ゲンカの末、別居婚を選択したYouTuber・ヨメポンポンのおふたり。「夫のよさを再確認した」「妻と息子が恋しい」と実感するものの、また3人で住むのは「違う」と思っているそう。お互いのよさを再確認したんだからヨリを戻せば?と思うも、本人たちが向き合うのは「お互いの距離感」。家族とは何かの問いを考えさせられます。

ケンカで別居婚も週4日は家族で過ごす

ヨメポンポン つばさ
YouTubeを撮影するつばささん

── 日常を赤裸々に発信し、登録者約12万人の夫婦YouTuber・ヨメポンポン。妻のかなみさんと夫のつばささんは2025年5月、「同じ空気を吸うのも嫌」と、別居を発表。かなみさんは本気で離婚を望みましたが、つばささんは拒否。結婚を続ける条件が「別居」でした。現在は週4日ほど家族で過ごし、つばささんは家に戻る日は家事や息子の世話をし、かなみさんは別居先の合鍵も持つ状況。一緒には暮らせないのに、完全には離れない。ふたりはこの1年で、どんな距離を見つけたのでしょうか。

 

つばささん:僕が借りたアパートは、自宅から歩いてすぐ本当に目と鼻の先です。昼間はそこで動画の編集をして、家族を撮影する日や週末は自宅に帰る。夜もそのまま自宅で過ごすことが多いので、週4日ぐらいは家族と会っています。世間でいう「別居」とは、ちょっと違うかもしれませんね。

 

かなみさん:私が別居を突きつけたとき、本当に求めていたのは、つばさと完全に縁を切ることではなく、「自分の生活を監視されず、小言を言われない時間」でした。空いた時間くらいは自分のペースで過ごしたいのに、彼はつねにせわしなく動き、カメラを向けてくる。夫が家にいると、私がゴロゴロしているだけでも「また何もしていないと思われているんじゃないか」と感じるし、掃除や仕事を急に始めると、「私も何かしなきゃいけない」というプレッシャーを感じる。

 

「家をもっときれいにしろ」と小言を言われることもあって、家の中に、自分を監視し続ける最大のアンチがいるような気分でした。それが別居で物理的にいなくなって、ケンカも劇的に減った。今は本当に心が穏やかです。

 

── 別居を望んだのはかなみさんです。それでも、つばささんの部屋の合鍵を持つことにしたのはなぜですか。

 

かなみさん:彼だけが自由を謳歌していると思うと、単純に「ずるい、ムカつく」という不公平感がありました。私は子どもと暮らしているので。育てながら生活の不自由さを背負っているのに、夫だけが自由になれるのか納得がいかなくて。だから、一種の牽制と監視の意味も込めて、アパートの合鍵は私が持っておくことにしました。

 

つばささん:僕にとっても、この生活はかなり都合がいいと思っています。別宅でひとりになれるし、寂しくなれば家に帰れる。いいところ取りをしているような状況でむしろ少し申し訳ないくらい。家に戻る日は僕がお風呂掃除をして、ご飯を作って、息子の世話をします。

別居で気づいた相手の存在感と意外な影響

── 実際に1年間、離れて暮らしてみて、相手に対する見方に変化はありましたか。

 

かなみさん:夫に対する見方自体は、そんなに変わっていないです(笑)。でも、いないと不便だなとは思います。ひとりで家事や育児を回してみて、ワンオペの大変さを痛感しました。子どもが保育園から帰ってきて、お風呂に入れて、ご飯を食べさせて、犬の散歩にも行く。夕方の怒涛の3時間をひとりで全部こなすのは、本当にバタバタで。夫がいる日は全部やってくれるので、あらためて家事や育児スキルの高さは実感しましたね。

 

つばささん:僕は逆に、家族っていいなと思う時間が増えましたね。アパートにこもって過去の家族動画を編集していると、ふと寂しくなるときがあるんです。「ああ、やっぱり家族3人でいるのが一番幸せやな」と。また3人で一緒に出かけたいな、一緒に並んで寝たいなと思う。離れて暮らすことで、当たり前だった家族との時間が、どれだけ大切だったのかを感じるようになりました。

 

── とはいえ、別居は大人の都合による選択でもあります。4歳の息子さんは、この暮らしをどう受け止めているのでしょう。

 

かなみさん:私たちもそこは一番心配でした。でも結果として、この別居は息子にとってもいい影響を及ぼしていると思っているんです。同居していた頃は夫婦ゲンカが絶えず、パパも仕事のストレスでピリピリして不機嫌になることが多かったので、息子がパパを少し怖がる時期があったんです。でも今は、たまに帰ってくる特別な「レアキャラ」みたいになっていて(笑)。会うとものすごく喜ぶんですよ。

 

── 家に居座る「不機嫌パパ」から、滅多に遭遇できない「激レアキャラ」にランクアップを(笑)。

 

かなみさん:夫も四六時中一緒じゃないからこそ、会ったときには機嫌よく全力で息子と向き合えています。夫婦ゲンカも劇的に減りましたし、子どもの前でもめることも激減しました。家族3人がずっと同じ家にいることだけが、子どもにとって一番いい形とは限らないんだなと感じます。

 

とはいえ、彼への愛情が戻ったわけではありません。相変わらずマイナス5億くらいで、冷めていることには変わりはないです(笑)。