「人生は突然終わる」だからこそ、今を生きる

── 現在はどんなことを意識しながら過ごしていますか?

 

歩さん:岩盤浴で体を温めたり、冷たいものや加工食品を控えたり。健康のためのあらゆる努力を、自然としていますね。子どもが3人いますし、少なくとも20年は生きなければならないと考えると、何においても健康第一。健康じゃないと育児もできないし、仕事もできないですからね。

 

── 病気を経験されるたびに大きな転機を迎えている印象があります。今までの人生を振り返ってどう思いますか?

 

歩さん:私は15歳のときに学校の健康診断で心臓の病気が見つかりました。高校1年生にして「人生は有限じゃない」ことを知り、自分の人生で何を優先するべきなのかを考え続けてきました。そこから、一番やりたかった世界旅行に出かけ、人生観が変わりました。

 

その後も、子宮頸部高度異形成を発症し、早産を経験し、そして直腸がんに。人生は突然終わりが来ること、そして今は最悪の場合、子どもを残して死ぬことになるんだということを改めて実感しました。だからこそ、定期検診が大事だと思います。私自身、病気になったことはつらかったですが、それによって、自分と向き合うきっかけができました。

 

人生に対して、これだと思ったものに突き進んできました。迷いや葛藤もありましたが、結論を出したからには迷わない。ひたすらやるだけと決めて育児や仕事に打ち込んできました。そんな母の姿を記録に残しながら、子どもたちにも見せていきたいですね。

 

取材・文:岡﨑優子 写真:歩りえこ