血のつながりがなくても「集まれば皆楽しい」

眞木花 マイク眞木 眞木加奈子 
夫・マイク眞木さんの演奏に合わせ、娘・花さんとステージで共演

── 娘の花さんが生まれたことで、家族のつながりもさらに広がっていったそうですね。

 

眞木さん:上のお兄ちゃんたちは、年の離れた妹を本当に大事にしてくれました。私たちの翌年に結婚した蔵人の娘と花は1歳違いで、ふたりの関係は「叔母と姪」で、地元の同じ小学校に通っていたんです。主人は花にとっては父親ですが、蔵人の娘にとっては祖父。だから学校行事に行くと、「今日はおじいちゃんとしてですか?それとも、お父さんですか」と聞かれたりして、周りからするとややこしかったと思います(笑)。でも私たちは、それも面白がっていましたね。

 

一度、私が企画して親族総勢15〜16人でディズニーランドに行ったこともあります。でも眞木家はみんなかなりの自由人で個性派ぞろい。集団行動が好きなタイプではないんです(笑)。お昼だけみんなで集まって、あとは行きたい場所が同じ人同士でわかれて、それぞれ好きに回りました。

 

── 親族が集まる機会は、加奈子さんがいわば「家族のつなぎ役」となって作ってきたそうですね。なぜ、そこまで意識して関わってきたのでしょうか。

 

眞木さん:やっぱりステップファミリーだからこそ、「どこかでつながっておかないと」という思いはありますね。再婚して家族になったといっても、血のつながりや、それまで一緒に過ごしてきた時間の積み重ねが違う。何もしなければ、日々の忙しさのなかで自然と疎遠になってしまうこともあります。

 

ふつうに考えれば、何かと気をつかう、ある意味ややこしい関係ですよね。そういう関係だからこそ、「面倒くさい」で終わらせるより、みんなで面白がれる関係にしちゃったほうがいいと思うんです。だからクリスマスやお正月などには声をかけて、顔を合わせる機会をつくってきました。

 

── それだけマイペースな人たちが、声をかけるとみんな集まってくる。そのまとまり方も面白いですね。

 

眞木さん:最初はみんな「行けるかわからない」と言うんですよ。でも、誰かが「俺は行くよ」と言うと、自分だけ行けないのが悔しいのか、結局、集まってくる(笑)。みんな自由で自我も強いし、変なところで負けず嫌いなんです。大人数なので、一堂に集まるとなると準備は大変ですけど、ワイワイ賑やかに過ごすのは楽しいし、それを見るのも気分がいい。何より主人も嬉しそうにしていますし、私にとってもそれが喜びになっています。

 

取材・文:西尾英子 写真:眞木加奈子