「生き方の根っこ」が同じだからうまくいく

マイク眞木 眞木加奈子
阪急うめだ本店の「ハワイフェア」に家族でステージ出演

── 相手は変わらない、ぶつかろうにもケンカにならない。徹底して自分のペースを崩さないマイクさんにとまどいながら、加奈子さんはどう折り合いをつけていったのでしょう。

 

眞木さん:私も40歳近くでの再婚だったので、若い頃の結婚のときほど、「夫婦ならこうあるべき」「相手にはこうしてほしい」と強く求めてはいなかったと思います。それでも実際に暮らせば、「もう少し家族に合わせてくれたら」と思うことはありました。最初のうちは、「なんでこうしてくれないんだろう」とモヤモヤすることも。

 

でも、そういうことを繰り返すうちに、「相手を変えようとしてもしかたがない」と少しずつ思うようになりました。いい状態にするのも自分次第で、自分が心地よくいられるほうへ持っていけばいい。そう考えるようになってから、ずいぶんラクになりました。

 

それに、私たちは結婚してからずっと一緒に暮らしていたわけでもないんです。結婚当初の3年ほどは都内で別々に暮らしていて、週末婚のような生活でした。その後、家族で千葉に移ってからも主人は仕事で東京にいることが多かった。振り返ると、一緒に暮らしている時間より、週末婚のような生活のほうが長いかもしれません。

 

── それだけ別々に過ごす時間が長くても寂しさはなかったのでしょうか。

 

眞木さん:全然なかったですね。お互いにやりたいことがたくさんあって、そこはよく似ているんです。それぞれが仕事やものづくりに没頭しつつ、必要なときには一緒にいる。そのくらいの距離感が、私たちにはちょうどいいんです。千葉の家でも、同じ敷地内に主人の「隠れ家」があるくらい、とにかくひとりの時間が欲しい人なんですよ。それなのにライブでは「僕は寂しい思いをしている」なんてぼやく。「あなたこそひとりの時間が必要な人でしょう」って、あとでツッコんでいます(笑)。

 

── 20年以上、おふたりをつないできたものは何だと思いますか。

 

眞木さん:ふたりとも、まっすぐな道を行くタイプじゃないんです。目の前に平和な道があっても、先の見えない脇道のほうへ豪快にそれていってしまう。わざわざ言葉で確認し合ったことはないけれど、そういう生き方の根っこのところが合っているんだと思います。

 

取材・文:西尾英子 写真:眞木加奈子