『VIVANT』出演も!挑戦を続ける理由とは

── 最近は柔道以外のお仕事も多く、話題のドラマ『VIVANT』にも出演されました。女優業に挑戦されたきっかけを教えてください。
角田さん:セリフはなく、特別難しい役というわけではなかったのですが、大好きなドラマだったので裏側を見てみたいという気持ちがありました。私が出演したのは1シーンだけでしたが、それでも2〜3時間くらいかかり、カメラの角度を変えながら何回も撮影をしたんです。短いシーンのためにこんなに時間をかけて撮影することを初めて知って、それからはドラマなどを見ても何時間かけて撮影したのだろうと考えるように。おかげで、ドラマを純粋に楽しめなくなってしまいました(笑)。
── 引退後はさまざまなジャンルのお仕事に挑戦されていますが、なぜなのでしょうか?
角田さん:現役時代を振り返ってみると、強くなるために柔道以外のことにもたくさん挑戦しました。クロスバイクで100km走るような自転車トレーニングをはじめ、柔術についても勉強したんです。それにより寝技を強化することができ、私の武器である巴投げを決められるようになりました。
でも、最初に柔術を勉強し始めたときは、それが今後の柔道に大きな影響を及ぼすとは思っていませんでした。そのときに、なにがどうつながって成功するかはわからないのだということを学んだんです。
── それが今の柔道以外のお仕事にも言えると?
角田さん:そうですね。私のセカンドキャリアの大きな目標は柔道の普及なのですが、そのためには私自身を世間の人に知ってもらうことも大切だと思っています。『VIVANT』もそうですが、幅広いお仕事をすることで私のことを知ってもらえれば、「この人は柔道で金メダルを獲った人なんだ」と、柔道に興味を持ってくれる人が増えるかもしれません。
どのような仕事が今後の柔道の普及に大きくつながっていくか今はわかりませんが、チャンスがあるうちはとりあえずトライ。やらないで決めるよりはやってからなにが必要か決めればいいと思うので、今後も柔道普及のためにさまざまなことに挑戦していきたいです。
取材・文:酒井明子 写真:角田夏実