寛解を迎えた今「もっと知識があれば」

── 2024年に寛解となり、現在も再発はないと伺っています。闘病期間を振り返って思うことはなんですか。

 

Nosukeさん:もっと体に関する知識があれば闘病中の不安が減ると思いました。最初の頃は、専門用語を聞いても何を言われているかわからなかったですし、ひと口にがんと言っても、人それぞれ違って、抗がん剤が効くかどうかも体質によって変わってきます。でも、なぜ自分にとって今この治療が必要なのか、ある程度の知識があれば先の展望を持って治療に挑めると思いました。

 

病気が発覚した後の治療方針は、お医者さんに提案されたことを試していくわけなんですけど、こちらに知識がないから、患者としては「答えはひとつ」だと思っていたんです。でも、医師によって考えは違います。本当は、何通りもある選択肢のなかから自分にあった治療について希望を伝える権利がこちらにはあるんです。僕自身、治療が終わった後に別のお医者さんにみてもらって知ったこともたくさんありました。だから、普段から体の不調や体のメカニズムについて、もっと知っておくべきだったと思いました。

 

知らないがゆえに漠然とした不安を感じてしまうのは事実で、それが大きなストレスになっていきます。自分の不安を取り除く意味でも、日頃から自分の体に興味を持つことが大切だと思います。

 

取材・文:内橋明日香 写真:Nosuke