46歳独身「老人ホーム入るため」貯金している

── 40代になって体の変化だけでなく、心の変化もあるとのこと。

 

熊切さん:ひとつは結婚や出産に関する考えの変化です。私はもともと結婚を焦っているタイプでもなかったのですが、子どもに関しては別で、やはり女性に生まれた以上どこかで「いつかは欲しい」と思っていました。でも、子どもを産むには年齢のタイムリミットがあります。

 

結婚もしていませんが「今産んだとしたら…」と、想像したのは40歳の頃。子どもを産める年齢の考え方はさまざまですが、私の場合、周りが「42~43歳なら妊娠も可能」とすごく言って来て、さらには「絶対産まないと後悔するよ」と言われることも。そういう声が大きすぎて、私も「そうだよね。急いで結婚して産んだほうがいいのかな」と、すごく悩んでしまった時期がありました。

 

だけど、44歳を過ぎるとそのようなことを言ってくる人が減り、自分でも「私は子どもを産まない選択をしたんだ」と、思えるようになりました。究極、もしどうしても欲しかったら「養子などの手段もあるかもしれない。意思があれば、何かしらで子どもに関わることだってできるはず」と。そこからは自分の人生を楽しもうと、切り替えることができました。

 

あと、子どもを産まなくてもいいと思えたのには、妹の子どもである姪っ子や甥っ子の存在、そしてなによりそばにいてくれる愛犬の存在も大きかったと思います。愛犬が家族になってくれたことで心の安定につながったと思います。

 

熊切あさ美
「40歳を過ぎたら生きるのがラクになった」とライフスタイルの変化を語る熊切さん

── 結婚観についても変化がありましたか?

 

熊切さん:結婚も、今のひとりの生活に誰かが入ってきて、生活できるのかなと思ってしまいます。「するなら別居婚がいいかも」と思ったり(笑)。もちろん相手にもよるでしょうから、わかりませんけど。今は「おひとり様がラク」という心境にたどりついています。

 

「独身で寂しくないの?」という意見もあるかもしれませんが、独身だからこそ楽しめることもあるので。40代後半、そんなひとりの楽しみ方がわかってきたというのもあります。

 

── 独身の方の多くは、なにかあったときや将来が心配という方が多いようです。熊切さんは、老後についてはどのようにお考えですか?

 

熊切さん:まさに、私は対策をしていて、3日間私から連絡がなかったら、親友が家を見に来てくれることになっています。鍵を預けていて、銀行口座の情報なども共有し「何かあったときにお願いね」と言ってあります。そういう友だちに出会えたことは幸せですね。将来については、老人ホームに入るお金を今からしっかり貯金しておかなければと思っています。