子どもの支援に関わるほど見えた自分の本音
── ボランティアとして子どもたちに関わることで、自分が本当はどうしたいのか、逆にみえてきたのですね。
池田さん:最初は、親になれなくても、子どもに関われることはあるのかもしれないと思っていました。近所のおばさんのような「ななめの関係」でもいい。子どもを産まなかった人にも、果たせる役割はあるんじゃないかと考えていたんです。
でも、子どもたちの支援に関わるほど、ひとりの子の人生をずっと見続けて伴走できるのは、やはり「親」なのだと感じるようになりました。支援者として関わる時間と、生活の中で毎日その子の隣にいることは違う。些細な言葉ひとつでも、親が子どもに与える影響はすごく大きい。やっぱり私は親として子どもの隣にずっといたいという気持ちに改めて気づいていったんです。
取材・文:西尾英子 写真:池田麻里奈