目指すはスポーツをハブにした地域創生

── 現在はサッカースクールで子どもたちに教える機会もあります。そこでは子どもたちにはどのようなことを伝えたいと考えていますか。

 

巻さん:僕自身がそうだったように、サッカーで培った経験は次のステージでも必ず生きてきます。だからこそ子どもたちには、苦しいことを自分で解決することや楽しいことをみんなで共有すること、些細なことに気づく観察力を身につけてもらいたいい。そういった思いでいつも彼らと接しています。

 

── 3人のお子さんの父親としては、子育てにあたってどのようなことを大切にされてきましたか。

 

巻さん:各々自分が好きなことをやらせてきました。もちろん、そのなかで成功も失敗もありますが、それらの経験すべてが学びになると僕は考えていて。むしろ失敗すればするほど人生の加点はついていくものなので、子どもたちには直接は言いませんが、「たくさん失敗しろ」と心のなかで思っていますね。

 

その過程ではもちろん苦しい局面もあると思いますが、僕は目を背けてもいいと思っているんです。ときには諦めも大事になりますし、苦しくても次に進んで「まだいける」「今だったらできるかもしれない」と気づきにつながることもある。それも人生だし、選択肢ややり方はひとつではないと思うので。

 

── 最後になりますが、巻さんご自身の今後の夢を聞かせてください。

 

巻さん:サッカーやスポーツをハブにして地域を創生することにトライしたいですね。地域とスポーツをつないで相乗効果がえられるようなことを。サッカーに関しては、もっと社会とのつながりが持てるコンテンツが作れると考えています。たとえば、スタジアムで企業のオーナーが集まってそこで対話して新しいビジネス生まれたりすることもそうですし、関係人口を増やしていければ。サッカー以外の分野では、これまで同様、少しでも社会に貢献できるような活動を継続して行っていきたいです。

 

取材・文:石井宏美 写真:巻誠一郎