出産よりも怖かった「つわり」

── 妊娠期間中は問題なく過ごせましたか?
丸高さん:1人目、2人目に続き、つわりがひどかったですね。私の場合、食べづわり、よだれづわりがあり、頭痛もひどかったのですが、薬を飲めないのがしんどくて。出産よりもつわりのほうが怖かったです。
3人目を妊娠したときは夫の仕事の関係で、徳島に住んでいました。私の実家も夫の実家も遠く、体調がつらいときにもなかなか周りに助けてくれる人がいないので、大変で。もちろん夫がいるときは子どものことや家事を一生懸命やってくれましたが、試合で遠方に行っているときは自力でなんとか頑張ったり、どうしても無理なときは実家の親にきてもらったこともありました。妊娠後期にはつわりもおさまり、だいぶおだやかに過ごせたと思います。
── 出産はスムーズでしたか?
丸高さん:1人目のときは自然分娩だったのですが、それがあまりに痛くて「もう無理!」って。もう一度出産をするなんて考えられないと思ったのですが、時間が経つと「やっぱりもう1人ほしい」と思ってしまうんですよね。それで、2人目は無痛分娩にしたんです。3人目はどうしようか悩み調べたのですが、徳島には無痛分娩をやっている病院がそう多くはなく、無痛分娩のリスクなどしっかり調べたうえで今回は和痛分娩にすることにしました。
和痛分娩は薬で痛みをやわらげつつも、産むときはある程度の痛みを感じながら自分でしっかりいきむ必要があります。自然分娩よりも痛みは少なかったですが、やっぱり結構痛くて…私には無痛分娩のほうがよかったかもしれないです(笑)。でも、自然分娩よりは産後の回復は早かったと思います。

── 旦那さんは立ち会いされたのですか?
丸高さん:立ち会い出産しました。1人目のときも立ち会ってくれたのですが、実は2人目のときは夫が海外にいたので、オンラインでの立ち会い出産だったんです。オンラインと海外という難しい状況でしたが、タイミングよく立ち会ってもらうことができました。ちょうど夫はホテルの部屋にいて、産まれる直前に電話。分娩台の横にあったスタンドに、助産師さんがスマホをセットしてくれて、スマホ越しに立ち会ってもらいました。今回は一緒にいてくれたので、とても心強かったですね。
── 3人目のお子さんが生まれて、現在はいかがですか?
丸高さん:上の2人が女の子で、今回が初めての男の子でした。3、4か月目までは以前と変わらなかったのですが、最近はちょっと体が男の子らしいというか、女の子よりもしっかりしてきたようにも感じます。歳の差がそれぞれ3つなので入学や卒業時期が重なるなど、今後いろいろな大変なことが出てきそうですね。
日々の育児が忙しすぎて体型を戻すのも大変です。1人目は産後すぐに元の体型に戻ったのに、2人目からはなかなか戻らなくて。今は授乳中で食事制限などが難しいですが、もう少ししたら運動や食事も気をつけたいですね。
…
3歳差の3児を育てる丸高さんですが、元プロサッカー選手の夫・柿谷曜一朗さんのチーム移籍などの影響で、出産や子育ての地は大阪、名古屋、徳島と転々としていったそう。環境が変わることで、母子ともに大変なこともあったものの、家族で協力しながら乗り越えてきたと明かしてくれました。
PROFILE 丸高愛実さん
まるたか・まなみ。1990年生まれ、東京都出身。2009年に「TOP OF GRAVURE」でグランプリを受賞し芸能界デビュー。現在は6歳、3歳、6か月の子どもを育てる。夫は元プロサッカー選手の柿谷曜一朗さん。
取材・文/酒井明子 写真提供/丸高愛実