自分の体を労わる生活がしたい
![山葵](https://chanto.ismcdn.jp/mwimgs/d/b/780w/img_db750222d14f21d207091b77254df5ae2243508.jpg)
── 入院中に励みになったことはありましたか?
山葵さん:やはり2か月後にツアーや『SASUKE』が控えているというのは、そこまでに少しでも体をいい状態に持っていきたいという励みになりました。手術をした次の日にSASUKEの世界大会『SASUKEワールドカップ2024』がテレビで放送されていたので見ていたのですが、「自分ももっとがんばらないと!」と元気をもらいましたね。興奮しすぎて血圧が160くらいまで上がってしまいましたが(笑)。
── 現在も通院はされているのでしょうか?
山葵さん:ステージ1だったため放射線治療などはなかったのですが、3か月に1度検査を受けています。異常がない状態が続けば、半年に1度、1年に1度と頻度が減り、5年経つと寛解になるようです。検査前はやっぱりドキドキしますね。
── 手術後、生活は変わりましたか?
山葵さん:脂っこいものや消化に悪いものは食べすぎないようにしていますが、シビアになりすぎてストレスが溜まってもいけないので、暴飲暴食に気をつけながら食べるときはご褒美的においしく少量いただいています。
あとは健康を意識した生活を心がけるようになりました。2024年は大腸がんだけでなく、原因不明の咳やインフルエンザ、大腸炎などさまざまな体のトラブルに悩まされて。健康の大切さを痛感しました。年齢を重ねてもカッコいいミュージシャンでいるために、食生活、睡眠、ストレスなどとのつき合い方を見直し、自分の体を労る生活をしたいですね。気を抜くと、つい無理をしすぎてしまうところがあるので気をつけたいです。
![山葵](https://chanto.ismcdn.jp/mwimgs/a/9/780w/img_a9da580d3d5588f5c54a20557eb1e0613678973.jpg)
PROFILE 山葵さん
わさび。1988年、中国遼寧省生まれ岡山育ち。2013年から和楽器バンドのドラマーとして活躍。音楽活動だけでなく、2022年、ボディコンテスト・APF JAPAN CLASSICに出場し、メンズフィジークファーストタイマー優勝。TBS系『SASUKE』にも出場している。
取材・文/酒井明子 写真提供/山葵