2024年末で無期限活動休止となった和楽器バンドで、ドラマーとして活動してきた山葵さん。スポーツ番組TBSテレビ『SASUKE』に出場するなど健康なイメージがありますが、35歳のときに受けた人間ドッグで思わぬ検査結果が出てしまい──。(全2回中の1回)
6mmのポリープが2つ見つかって
![山葵](https://chanto.ismcdn.jp/mwimgs/e/3/780w/img_e3b3efd5ef713701c59b90ea28be1d895709775.jpg)
── 2024年に大腸がんが見つかり、手術を受けたそうですね。病気が見つかった経緯を教えてください。
山葵さん:1年に1度、定期的に受けていた人間ドッグで病気が見つかりました。検便で潜血反応が出たため大腸カメラ検査を行ったんです。最初は問題ないだろうと軽く考えていたのですが、6mmほどのポリープが2つ見つかったので検査中に切除。切除したポリープを組織検査したところ、悪性だということがわかりました。
── それまでになにか症状はあったのでしょうか?
山葵さん:特に症状はありませんでした。トレーニングなどで体はよく動かしていたし、食事にも気を使っていました。大腸カメラ検査をした日の夜に下血して血が止まらなくなり2〜3日緊急入院したのですが、切除したときの処置がよくなかっただけで、がんとは関係なかったようです。
実は2022年の検便でも再検査の通知が来ていたのですが、特にその後に再検査を受けず、2023年は忙しくて人間ドッグをしていなかったんです。「きちんと再検査を受けていればこんなことにはならなかったのでは…」と後悔しましたが、医師からは「2年前はもっとポリープが小さかっただろうから、おそらく見つからなかった。今回はポリープが見つけられる大きさになっていたから切除できたので、そんなに落ち込まなくていい」と言われました。
── 検査結果を聞いたときは、どのような心境でしたか?
山葵さん:病院側から「検査結果を伝えたいから来院してください」と電話で言われた時点で、なんとなく覚悟はしていました。なので、診察室で取り乱すようなことはなかったのですが、帰り道では泣いてしまいましたね。健康や食事にも普段から気を使っていたのに、どうして…と。
そこから大きな病院を紹介されて、CT、MRI、血液検査などを行いました。幸いにもステージ1で転移はなかったので、ポリープがあった周囲の大腸を15cmほど切除することになりました。