歌手のマルシアさんは2023年8月、54歳のときに初孫が生まれました。「バービー」と呼んでくれるかわいくて元気いっぱいの孫に、エネルギーをもらっているそう。孫育ての実感から母親になった娘との関係まで、話してくれました。(全5回中の2回) 

私を「バービー」と呼んでくれる孫のいとおしさ

── 2023年8月、長女・弥安(びあん)さんが出産され、マルシアさんには初孫ができたそうですね。お孫さんはどんな存在ですか?

 

マルシアさん:かわいくてしかたがないです。孫もすごく懐いてくれています。私がトイレに行くと追いかけてくるほど慕ってくれて、いとおしくてたまらない!孫には「バービー」 と呼ばせています。「ばあば」より響きがかわいい気がして。子どもってパワーのかたまりですね。瞳もキラキラしていて、未来しか映っていません。

 

マルシア
「母娘のような若さ」おばあちゃんになったマルシアさんとお孫さん

いま孫は1歳6か月なんですが、2か月くらい会わないでいるともう歩き始めていたりして、成長の早さを感じます。ピカピカの孫を見ていると「私ももっと若々しくなりたい」「肌のお手入れなどもしてみようかな」と思うようになりました。若いころは何も気にせずものすごく日焼けなどしていたんですよね。この年齢になって、はじめて美意識が少し強くなってきたかもしれません。老いることを否定しているわけではないのですが、この年齢になるとずっとケアをしてきた人との差が出るなと感じます。孫に刺激され、楽しみながらケアしていきたいです。

 

マルシアの母と娘
離婚後の8年間は娘の子育てを母親が日本で過ごしてサポートしてくれた

いっぽうで、やっぱり子どもの体力にはついていけない部分も感じます。一日中一緒にいると私の体力が持たなくて。昼寝をしないと身体が持ちません。とはいえ、私が孫を授かったのは54歳のとき。比較的、若いおばあちゃんです。まだ体力があるから、小さい子どもと接してもなんとかなる部分はありますね。もう少し年齢を重ねていたら、遊んだりお世話したりするのは難しかったかもしれません。私も私の母も娘も、25歳前後で結婚・出産しているんです。家系的にわりと出産が早い気がします。

いまでは「すっかり甘いおばあちゃん」

── お孫さんがかわいくてしかたがないんですね。

 

マルシアさん:孫には、すっかり甘いおばあちゃんです。だから、娘に怒られることもあるんですよ。「音楽は聴かせていいけど、スマホで何かを見せるのはやめて」なんて言われています。孫はなんでも吸収するから、スマホの使い方もあっという間に覚えちゃう。気をつけないといけませんね。私は子育てを終えたし、ふだん小さい子と接する機会が少ないから、孫と一緒にいると明るい気持ちになるし、遊んだりしているとこちらも体力がついてきます。最初にくらべて、孫のペースにだんだんと合わせられるようになってくるんですよね。これからも成長を見続けるためにも、なるべく長生きしたいなと思っています。

 

マルシア
孫のことは可愛くてしかたがないそう

── お孫さんが生まれたことで、マルシアさんと娘さんとの関係は変わりましたか?

 

マルシアさん:変わりましたね。ずっと娘の成長を見守ってきたわけですが、いまは対等な大人の関係を築いていると思います。子育てについても「ママのときはどうだった?」と、母親としてのアドバイスを求められることもあります。いっぽうで、仕事では娘に教えてもらうことが少なくありません。娘も音楽が好きで、学生時代はミュージカルに出演することもありました。演出についてもくわしく、 SNSの使い方やYouTubeの演出方法など、彼女のセンスや知識を参考にしているんです。お互いの経験や得意分野をフォローし合っていて、なんでも話せる友だちみたい。とても仲がいいです。