妻から「4年後に離婚したい」と突然切り出されたという、お笑いトリオ・インスタントジョンソンのじゃいさん。この「離婚約」が成立直前で破棄になった背景には何があったのでしょうか。そして現在の家族の状況は…?(全3回中の2回)

妻の理想像「『サザエさん』のマスオさん」にはなれないけど

── 2017年に奥さまから「2歳の次男が小学生になる4年後に離婚する」と突然宣言され、このことをご自身で「離婚約」と表現し、ブログに発表されました。共働きにもかかわらず家事や育児に協力的でなかったことがその理由だと思うとのことでしたが、「離婚約」を言い渡されたあと、何か努力したことはありますか?

 

じゃいさん:自分から家事を手伝ったり、子育てもできる範囲でしましたが、努力と言えるほどではなかったような気がします。自分としては多少、頑張ったつもりですが、妻が納得するほどではなかったかも。行動としても、言葉としてもたりなかった。妻は仕事をしながら家事も子育てもしっかりやっていて、尊敬しますね。

 

インスタントジョンソン・じゃいと家族
家族でお子さんの誕生日をお祝いしたときの一枚。お子さんたちもすっかり大きく!

── そうは言っても、じゃいさんにはいいところがたくさんあるように思います。

 

じゃいさん:たしかにスペックとしてはそんなに悪くないはずなんですが…。何を考えているかわからないんでしょうね。それは妻からだけじゃなく、いろんな人から言われます。

 

それに、妻は母子家庭で育っていて、父親像のイメージが湧きにくいというのもあったかもしれません。理想の父親像は『サザエさん』のマスオさんらしくて。真面目なサラリーマンで定時に帰ってきて、毎日家族で夕飯を食べるような男性がタイプだったので、僕とはほど遠いじゃないですか。あと、僕としかつき合っていないので、ほかの例がわからない。ほかにもっといい人がいるんじゃないか、という本音もあったのかなと思います。

 

── 2021年が「離婚約」の期限の年でしたが、離婚は回避されましたね。

 

じゃいさん:いろんな取材などで話していますが、それは長男のおかげです。2021年に中学生になったんですが、小学校の卒業文集に「家族を大切にしたいです。僕が立派になってお父さんお母さんを早く助けてあげたいです」というようなことを書いていて。それを読んだ妻が「私はなんて軽はずみに離婚なんて言っていたんだろう」ってボロボロ泣き出したんです。もっと家族を大切にしようということで、離婚は回避して関係修復に向かうことになった、という感じです。

 

── そのときばかりは、じゃいさんも奮起したのでしょうか?

 

じゃいさん:いや、相変わらずですね。今も「この家事は僕の担当」というような決めごとは何もないし、仕事で出かけても何時に帰るという連絡もしないので。家族揃って食事もできるときはしますけど、できないことが多いですから。とにかく自由でいたい気持ちが強いんです。

 

でも、妻の手料理はおいしいし、ちゃんと「おいしい」とは言います。息子たちは基本放任ではありますが、仲はいいですね。きっと舐められてると思いますけど(笑)。