「4年後に離婚したい」と妻から突然切り出されたらどうしますか?「別れてほしいなら叶えてあげようと思い、OKした」と話すのは、お笑いトリオ・インスタントジョンソンのじゃいさん。驚くほどあっさりした返答に「それでいいの?」と思ってしまいますが、そこには不器用で独特な愛の形がありました。(全3回中の1回)

妻に「4年後に離婚する」と一方的に宣言され

── 2017年に奥さまから「2歳の次男が小学生になる4年後に離婚する」と突然宣言され、このことを「離婚約」としてブログで発表し、話題になりました。当時の状況を教えてください。

 

じゃいさん:何かきっかけになるような、大きな出来事があったわけではないんです。僕は浮気をしたこともないですし。ただ以前から、妻も働いているなかで、僕に対して「家事、育児に協力的じゃない」とは言っていました。妻が満足するような夫、父親ではなかったので、そういう気持ちになったのかなと思います。自分でも自覚するほど、そういう面についてはポンコツというか…こういう男とは結婚しないほうがいいって思いますし(苦笑)。

 

妻はわりと気持ちを溜めて決断するタイプだと思うので、そんな妻に「4年後に離婚したい」と言われたから、単純にOKをしたという感じで。こうしてほしいと言われても、できることとできないことがあるので、別れてほしいなら叶えてあげたいと思ったんです。

 

インスタントジョンソン・じゃいと家族
「離婚約」の最中も普通に家族として暮らしていたそう

── なぜ即OKしたのか不思議だったのですが…奥さんを思ってのことだったのですね。19歳から15年つき合って結婚したそうですが、つき合いはじめの温度感はどうでしたか?

 

じゃいさん:会う頻度は少なかったと思います。彼女が受験とかテストに集中したいときは、3か月会わないこともありました。会いたい気持ちがないわけじゃないけど、会わなくても別にいい、みたいな感じで。15年のあいだに1回別れたんです。つき合い始めて10年くらい経ったころですね。つき合っているときに僕が芸人になったんですが、彼女は芸人という職業があまり好きじゃなくて、将来が見えず不安だったみたいです。それで4か月くらい別れました。

 

── そのあいだは、どんな気持ちで過ごしていたのですか?

 

じゃいさん:けっこうキツかったです。やっぱり好きだったので、別れたくない気持ちが強かった。でも、そういう意思表示はあまりしなかったですね。普段から会話をたくさんしたりスキンシップをしたり、そういうのが得意じゃないというのもあります。ヨリを戻したのも、彼女から「やっぱりやり直したい」と連絡があって、「わかりました」という感じでした。

 

僕はそこまで恋愛のプライオリティが高いほうじゃなくて。「この人」だからつき合ったり結婚したりしたけど、相手がいなかったらいなくてもいい。順番的に言うと、パートナーがほしいから探すんじゃなくて、好きな人がいて、この人とつき合いたい、結婚したいと思う…というか。そういうものなんじゃないのかなと思います。