ギャンブル好きとして知られるお笑いトリオ・インスタントジョンソンのじゃいさん。高額配当を当てることも多く、著書を執筆するほどの知識と実力の持ち主ですが、「結局、勝敗を左右するのはメンタル」と語ります。(全3回中の3回)
ギャンブルで培うメンタルは仕事や恋愛にも通じる
── 2022年8月にJRAのWIN5で9370万円馬券を的中させて自己記録を更新するなど、ギャンブルに精通されています。以前から「ギャンブルの勝敗はメンタルが影響する」とおっしゃっていますが、具体的にはどういう意味なのでしょう?
じゃいさん:負けることを過剰に恐れたり、お金に対して貪欲になりすぎると、自分のなかで判断がブレてしまう気がします。一度決めたら迷わずにそれで勝負して、負けても後に引きずらない。人生も同じで、たとえば会社でも自分の仕事に自信を持ってやっているとうまくいくことが多いですし、失敗したらどうしようとか、上司に嫌われてるんじゃないかとビクビクしていると、結局うまくいかなかったりします。
恋愛でも不安が先に立ったり意識しすぎたりすると、うまくいかないものじゃないですか。自分の意見を押し通すような極端なやり方は違うと思うんですが、やっぱりなんでも自信をもってやったほうがいい結果が出るし、人からの見え方も違うと思います。そのためにいちばん大切なのは冷静さ、客観性を保つこと。カッとなる人に勝利の女神は微笑まないですから。ギャンブルおいては特に、そういうところがありますね。
![インスタントジョンソン・じゃい](https://chanto.ismcdn.jp/mwimgs/2/7/780w/img_278690933f02442ebbdc693ac0b85045951600.jpg)
── つねに自信をもって冷静でいられるのは理想かもしれません。若いころから、そういう考え方だったのですか?
じゃいさん:若いころからではないですね。昔は熱くなったり、冷静さを欠いてしまったりすることもありました。失敗するたびに試行錯誤を重ねて培ってきたものだと思います。僕はもともとあまり感情的になるタイプではないので、自分を客観的に見ることはわりと自然にできるようになりました。感情的になりやすい人は、制御するのが難しいかもしれませんが、鍛えていけばできるようになるはずです。今の自分は美しいかどうか、カッコいいかどうか、はたから見たときにどう映るだろうというのを意識していくと、コントロールできるようになっていくと思います。
── 簡単ではなさそうですが、心がけたいですね。
じゃいさん:結局は理性と本能のバランスだと思うんです。たとえば、酒乱の人は普段、我慢しすぎてストレスが溜まった状態だから、制御していたものがお酒によって解放されてしまう。そうならないためには、別のことで発散する必要があります。僕はお酒を飲んでも乱れないほうだと思います。乱れた姿を見られたくない気持ちのほうが勝っているし、あまり我慢しないで生きているので。言いたいことも言うほうですが、こいつはしょうがないな、みたいにキャラとして受け容れてもらえているところがあるので、そういう点はありがたいなと思います。