「お尻」の投稿以外にも大好きな絵やゲームを生かした仕事も
── お仕事での新たな目標はありますか。
倉持さん:実は、最近ひとつ目標が達成できました。「いつか育児に関するコラムを連載したいな」と思っていたら、イラストエッセイのお仕事をいただくことができたんですよ!今は連載開始に向けて準備中です。私は小さいころから絵を描くのが好きで、美大を目指していました。父が東日本大震災のときに失職してしまって、経済的な理由もあって美大には行けなかったのですが、湊が寝ている間にiPadで描いた日常のイラストを「#みなとえにっき」としてXにポストしていたら、編集さんが見つけて声をかけてくださいました。
夫がプロゲーマーということもあってゲーム系のお仕事をいただくことが多く、女性eスポーツチームのプロデューサーもしているので、これからもゲーム好きの女性タレントの育成をしていきたいですね。
自称「尻職人」としてお尻の自画撮り画像の配信もこっそり続けています(笑)。もともと「出産してママになったらさすがに誰も見たくないだろうな」と思って、産後はグラビアからは離れる予定だったのですが、意外にも「ママになっても見たい!」と言ってくださる方たちがいて。今は「課金してでも見たい」と思ってくださる濃いファンの方向けに、Twitchのサブスク加入者限定のDiscordというところで限定配信しています。運動が苦手でジムへ行く気がわかないので、グラビア時代から体型をキープするために、足首につけるアンクルウェイトを使っていました。両足首に1.5キロずつウェイトをつけて、掃除をしたり階段の上り下りをしたりすると効果があります。脚に筋肉がつくと、お尻がキュッと上がるんですよ。あとは、顔と同じようにお尻にも化粧水や乳液をつけてケアしています。撮影前はフェイスパックをお尻に貼る「尻パック」もしていますよ。
── 子育ての目標はありますか。
倉持さん:今後も湊のいいところをぐんぐん伸ばしつつ、私や夫のいいところも伸ばして、苦手なことはお金を払って誰かに頼むことで解決していこうと思います!(笑)「苦手なことから逃げるな!」って言われそうですが、一度きりの人生なので、できるだけ自分が楽しいことをやりたいんですよ。好きなことでお金を稼いで暮らしていきたいんです。湊にも、好きなことを見つけて生きていってほしいですね。もしかしたらこの先も「パパ、ママ」と呼ばれることはないかもしれないけれど、湊が目をキラキラ輝かせるものをずっと一緒に探していけたらいいな、と思います。
PROFILE 倉持由香さん
くらもち・ゆか。グラビアアイドル、タレント。1991年11月6日生まれ、千葉県出身。B型。コンプレックスであった「100cmのお尻」を武器に、美尻を強調した自画撮りをTwitterへ投稿、自称「尻職人」として注目を集める。「#グラドル自画撮り部」を立ち上げ、グラビアアイドルたちが自画撮りをSNSに投稿するムーブメントを生み出した。2019年にプロゲーマーのふ~どさんと結婚。2021年に長男を出産。
取材・文/林優子 写真提供/倉持由香