2021年に結婚して2歳の母でもある福田典子さん。交際8年を経て結婚した夫と交際中は「彼最優先」になり、福田さんの期待に応えてくれない彼に不満をぶつけたこともあったと言いますが── 。(全4回中の3回)

なぜ予定を合わせてくれないの?

2歳になるお子さんと

── 2021年に8年間の交際を経て、結婚されました。お子さんが生まれ、夫婦の関係性に変化はありましたか?

 

福田さん:子どもが生まれる前から、「将来どんな風に過ごしたいか。どんな夫婦でいたいか」など、たくさん会話を重ねてきました。そのなかで、夫婦のルールとして決めていたことが2つあります。

 

ひとつは、お互いの呼び方についてです。「子どもが生まれても、パパ・ママではなく、今の呼び方を変えずにいようね」と話していました。別に、パパ・ママ呼びが悪いと思っているわけではないのですが、名前で呼び合う方が自分たちにとって自然だし、お互いの個が確立されている感じがして。子どもの親ではあるけれど、その前に夫婦ですし、いつまでも異性として意識していたい、ずっとカップルのような2人でいられたらという気持ちもあります。子どもは今のところ、パパ・ママと呼びますが、この間、夫婦の呼び方をマネしていたので、ひょっとしたら、いずれ名前呼びになるかもしれません。もしそうなったら、友達みたいな家族になりそうで、それも楽しそうだなと(笑)。

 

── なるほど。2つ目のルールはなんでしょう?

 

福田さん:家族で過ごす時間も大切だけれど、お互いにひとり時間も大事にしたいと思っています。彼とは8年間の交際を経て結婚しましたが、つき合い始めたころに「パートナーに集中しすぎると視野が狭まるから、僕以外の世界もきちんと持っていてほしい」と言われたことがありました。

 

もともと彼は、ひとりの時間を大事にするタイプ。対して私は、仕事がないときは彼との時間が最優先で、相手にもそれを求めてしまい「その日は予定があるから」と断られると「なぜ合わせてくれないの?」と不満をぶつけていたんです。そうなると、相手に依存しがちになって、いびつな関係性になってしまう。彼に指摘されてから、私もひとり時間を大切にするようになりました。その結果、先日も1泊4日でパリ五輪観戦に弾丸で行くなど、ちょっと度を越えてアクティブになってしまいましたが(笑)、そのぶん、いろんな刺激を受けて成長できるし、ひとりで過ごす時間を持つことで、お互いのよさを改めて認識できたりします。

 

最近は、さすがに忙しく、自分時間の確保が難しくなってきています。それでも「この日はちょっと出かけたいんだけど」「じゃあ、夜は自分が子どものお世話を見るね」とバトンタッチしながら、お互いのひとり時間を尊重するというルールができていますね。