動悸が激しくなり、顔のほてりや口の中は乾いて…病院に行くと「若年性更年期」と診断された川村ひかるさん。テレビや雑誌を中心に活躍するなかで、体はむしばまれていました。(全4回中の1回)
ピルの副作用でまさかの診断が
──川村さんは20代、30代、体調不良に悩まされていたと伺いました。どんな症状があったのでしょうか?
川村さん: 20代でグラビアの仕事をしていた頃、月経不順やPMS症候群などの症状があり、病院で子宮内膜症と診断されました。少しでも症状を改善するために排卵を止めるピルを勧められ、長い間服用していました。
ところが、その副作用でホルモンバランスがおかしくなり、自律神経が乱れてしまったんです。30代前半で、顔のほてりや口の中が乾くドライマウス、髪の毛や肌のぱさつきなどの症状が現れ、ひどくなっていきました。仕事に行こうとすると心臓が痛いくらいの動悸もして、これはおかしいと。改めて病院に行くと「若年性更年期」と診断されました。「卵巣を片方取ったかと思うほど機能が落ちていて、妊娠は難しいかもしれない」と医師から告げられてしまいました。
── 30代前半でその診断はショックですね。
川村さん:本当に衝撃でした。当時は若年性更年期自体があまり知られていませんでした。もちろん私も知らなくて、まさかそんな診断をされるとは想像もしていませんでした。「妊娠は難しいかもしれない」と言われたときに「私は将来、結婚をして、子どもが欲しい」と初めて強く思ったんです。それなのに、卵巣の機能が低下していてはその夢はかなえられない。だったら、徹底的に体質改善に取り組もうと決めました。