現在、4歳と1歳のお子さんの育児に追われている高橋真麻さん。子どもに対しては怒りの沸点は低いのでイライラすることがないと言いますが、その理由はご自身の生い立ちにまで遡りました。(全5回中の3回)

両親は戦力にならなかった

高橋真麻

── 2022年に2人目のお子さんを出産され、現在4歳の女の子と1歳の男の子のママでいらっしゃいます。子育てライフはいかがですか?

 

高橋さん:2人目が生まれる前は、洗濯ものや食事の手間が増えて、忙しさが倍になるんだろうなと思っていたのですが、倍どころか4倍くらい大変になって、日々を乗りきるだけで精いっぱいですね。2人でこんな大変なのに、3人、4人とお子さんがいらっしゃるご家庭はどうされているんだろうと、尊敬します。

 

今、上の子は保育園なのですが、昨年まで2人とも同じ保育園に通っていたので、シャツや靴下など、衣服1枚1枚に名前を書くだけでも大変で…。だから、途中から衣服は2人共有にしました。幸い下の子が大きめでサイズがだいたい同じなので、「ま、いっか」と(笑)。今でも下の子は、上のお姉ちゃんのピンク色の肌着を着ていたりします(笑)

 

── ある程度サイズが同じなら一緒のものを着せるほうが、ママの負担は減りますね。

 

高橋さん:そうじゃないと、とても回らないなと。よく、“高橋英樹さん夫婦が子育てを熱心に手伝ってくれているんでしょ”なんて言われるのですが、とんでもない。経済的にも時間的にも物理的にも、両親の手はほぼ借りていない状態ですね。子どもが急病で手が離せないときにお迎えをお願いすることはありますが、それも、この4年間で数回程度。うちでは、「ジジババが育児の戦力になる」というのは、まったくないですね。

 

── 共働きの場合、近くに住む親に子どもを見てもらうケースは多いと思うのですが、あえてそれはされない方針なのですか?

 

高橋さん:そもそもうちの両親はすごく仲がよくて、今、2人の生活を謳歌しているので、「この日お願い!」と頼んでも、「その日はパパとママは銀座でお食事なの」「その日は2人で宝塚を観に見に行く日」と、まったく育児の戦力にならなくて(笑)。正直、想定外でした。最初の頃は、「他のジジババはもっと孫の面倒見てくれるのに…」と不満に思っていたのですが、考えてみたら、両親には両親の生活がありますし、そもそも高齢の2人にいろいろ求めるのは筋違いだと思い直しました。それよりも、ただ孫を「かわいい」と愛でさせてあげるほうが、よほど親孝行かなと。ですから、うちの場合は「戦力」という概念は外しました。