40代半ばから更年期に入ったと語る熊谷真実さん。身体や心の不調を感じながら、生活習慣の見直しもおこなったと言います。(全5回中の5回) 

自分はもっとハツラツとしていたはずなのに…

熊谷真実

── 40代は、仕事や家庭、子育てや介護など、人によってはいろんなことが重なって、心と体のバランスを崩しがちな年代でもあります。熊谷さんは、40代をどんな風に乗りきってこられたのでしょうか?

 

熊谷さん:40代の半ばくらいから、身体の不調を感じ始め、更年期の長いトンネルに突入しました。体も心も低空飛行で、まったく気持ちがあがらないし、体重も増えてなかなか痩せられない。ホットフラッシュや身体のだるさ、気持ちの浮き沈みなど、更年期特有のさまざまな症状にも悩まされ、まるで自分が自分でないような感じでした。

 

見た目も気分もイマイチで、自分が思い描いている熊谷真実のイメージからどんどんかけ離れていく。「自分はもっとハツラツとして、キラキラしていたはずなのにどうして?こんなの私じゃない…」と焦り、もがいていました。今思えば、それも含めて自分なんだと考えられればよかったのだけど、変化をなかなか受け入れられず、苦しかったですね。どうすればこの状態から抜けだして元に戻せるのだろうと、ずっと思っていました。

 

── 更年期は、自分の体と心が制御不能になって戸惑うケースが多いですが、熊谷さんもそんな症状に悩まされていたのですね。

 

熊谷さん:これは私だけじゃない、多くの女性が通る道のりだから、意識しすぎないようにしようと思うものの、体と心の急激な変化についていけない自分がいましたね。

 

私は、お酒が飲めない代わりに、甘いものが大好きなんです。更年期はストレスもあって甘いものに走ってしまい、1日1個ケーキを食べてしまうことも。そんな生活をおくっているからか、体はますます不調になるし、体重も増えてしまって。“このままではいけない”と、自分の体と向き合うことにしたんです。

 

── どんなことをされたのですか?

 

熊谷さん:生活習慣を見直しました。当時、流行り始めたホットヨガ教室に週2回ほど通い、食事もタンパク質中心の生活に切り替えました。

 

実は、一番体調が悪かった50代のときに、遺伝子検査と食物アレルギーの検査をしたら、卵や牛乳、小麦粉など、スイーツの材料になっている食材すべてにアレルギーがあることが判明したんです。道理で体調が悪いはずですよね…。その後は、グルテンフリーを心がけ、甘いものを控えるようになりました。