学校の昼寝文化とは
── ところで、インリンさんは台湾で子育てをされていますが、インリンさんのお子さんが通う学校は何か特徴がありますか。
インリンさん:昼寝文化が根づいていて、小学校、中学校ともに昼食後に1時間、机にうつ伏せになって寝ます。昼寝の効果は大きいですよね。ただ、午後の授業は眠気が覚めて学習内容が頭に入りやすい反面、夜、子どもがなかなか寝ないといった問題もあります(笑)。
── 日本では英語教育に力を入れる家庭が増えてきたようですが、インリンさんのまわりではいかがですか?
インリンさん:子どもの英語教育に力を入れている家庭は多いと思います。長男も幼稚園の頃から英語教室に通わせていましたが、長男自身はあまり英語に興味がなくて1年通ってもアルファベットすら書けないままでした。親が期待して習わせても、本人の興味がないと伸びないと実感しました(笑)。双子の長女と次男は3歳から英語塾に通い始めて、今もずっと続けています。
── ご家庭ではどの言語を話されるのでしょうか?
インリンさん:日本語で話します。子どもたちが小さいときは中国語と日本語半々で話していましたが、日本人向けの幼稚園に入れて以来、日本語で話すようになりました。子どもたちには、日本語のほかにも中国語、英語をしっかりと習得してほしいと思います。とはいえまずはひとつの言語をしっかり習得する。余裕が出てきたら別の言語を少しずつ習得していこうと思います。
PROFILE インリンさん
1976年生まれ。台湾台北市出身。3児の母。10歳で来日。読者モデルを経てグラビアアイドルへ。現在は台湾を拠点に活動。14年ぶりに写真集『インリン・オブ・ジョイトイ写真集すべて今の時ゎ最後の時~最終話』(講談社)を出版。
取材・文/間野由利子 写真提供/インリンさん