この技を実践するだけでレタスが3倍は長持ちする!?野菜のプロ・青髪のテツさんがTwitterに紹介した「レタスを長持ちさせる技」をご紹介します。
レタスを長持ちさせるには成長を止めることがカギ!
レタスは冷蔵室の中でも成長を続けます。成長させるとエネルギーを使ってしまうので鮮度が落ちてしまうんです。そんなレタスの成長を止めるためには芯の少し上にある「成長点」を破壊するといいのだそう。
「芯につまようじを数本刺すだけで成長点を破壊することができます。つまようじはレタスの芯の奥までしっかりと刺してください。この状態で保存袋に入れて冷蔵室で保存するだけで、普通に保存するよりも3倍長持ち。約1週間は鮮度が保てます。最近では100均などでもこのつまようじ代わりになる専用の道具が売られているので、それを使うのも手です」
ちなみに、道具をいっさい使わずに指で芯を押しこんで取り除く方法も有効的なのだそう。
「レタスの芯は指で押しこむと簡単に取り外せるので、家につまようじがない場合は、この方法でも代用できます。芯をはずしたら濡らしたキッチンペーパーを丸めて詰めておくと、より長持ちします。ただし、葉物は切り口から劣化しやすくなるので、つまようじを使うほうが傷みにくいです」
スーパーではレタスを半分にカットして売られているものもありますが、その場合はどうしたらよいのか、気になりますよね。
「カットして売られているものは、切り口から傷みやすくなってしまうので、先ほどのワザはあまり有効ではありません。切り口がピンク色になるのは、レタスに含まれる栄養の一種であるポリフェノールが空気に触れて酸化し、傷み始めている証拠です。シャキシャキした食感にこだわらないのであれば、食べやすくカットして冷凍保存がおすすめです。加熱調理に使えば、変わらない美味しさでいただけます」
レタスは野菜室ではなく冷蔵室で保存を!
レタスの保存ですが、テツさんによると、なんと野菜室ではダメなのだそう。
「レタスは最適保存温度が0~5度と言われています。野菜室の温度は3~7度と、冷蔵室の温度の0~5度に対してやや高めなんです。意外とみなさん知らずにほかの野菜とともに野菜室に保存している方が多いよう。レタスは保存温度が高いと傷みやすいので気をつけてくださいね」
しんなりしたレタスを復活させる技も
レタスがしんなりしたら「もう捨てるしかない」と思っている人も多いようですが、これは単純に水分が抜けている状態なだけであって、食べられないわけではありません。水分を戻すことで、シャキシャキに復活させる技があるとのこと。
「しんなりしたレタスの葉を50℃前後のお湯につけ30秒ほど放置したら次は冷水につけて2分ほど冷やします。この方法でレタスのシャキシャキ感が復活します。サラダなど、レタスの食感を大事にしたい調理法の場合はこの方法を試してみてください。ただし、これはあくまでも水分を再吸収することでシャキッとした食感が復活しているだけで、鮮度が復活するわけではありません。早めに食べてくださいね」
食材が傷みやすいこの季節。ぜひ参考にして、最後まで美味しくいただきましょう。
PROFILE 野菜のプロ・青髪のテツさん
長年スーパーマーケットの青果部で勤めてきた経験を元に、SNSを通じて野菜や果物の知識を発信。ブログ「やさいのトリセツ」運営。著書『野菜売り場の歩き方』(サンマーク出版)、『スーパーのエキスパート店員が教える おいしい野菜まるみえ図鑑』(KADOKAWA)など。
取材・文/加藤文惠 画像提供/野菜のプロ・青髪のテツさん