華やかで、お金持ちで、将来は好きなことを仕事にできる──音大卒ってそんなイメージ。煌びやかな世界と思われがちな、音大卒女子たちの日常を実際に音大を卒業した漫画家・輪立さくが描きます！
音大時代に六手連弾ユニット「アダージェット」を組んでいた凛、愛、冴子の三人は卒業して以来の再会。音楽関連の会社に就職した愛、フリーランスで音楽の仕事をする冴子、そして訳あって音楽を諦め一般企業に就職をした凛。それぞれが思い描いていた将来とは違う生活を送るなかでの、不安や葛藤、ストレスも…。アラサー独女が夜会で繰り広げる雑談から見えてくる音大卒のリアル！
音大を卒業し音楽教室を経営する企業に就職した愛。幼い頃からピアノ教室に通っている塩田さんと佐藤さんはタイプは違うけれど習い事を通じて仲良くなりました。小学校の合唱コンクールの伴奏者に立候補したという二人はオーディションを受けることに。愛は複雑な思いを抱きつつ、課題曲のレッスンとしてお互いの演奏を聞き、相手の良い点を書き出すことを提案。
しかし、佐藤さんの演奏を聞いた努力家で真面目な塩田さんがは「どっちが選ばれると思う？」と愛に問いただし、友人でもある佐藤さんに「そんなに目立ちたいの？」と暴言をはいてしまうのでした。
中学受験も控えている塩田さんは教育熱心な母親に校内のオーディションに落ちるぐらいならと、ピアノをやめさせられそうになっていたのです。それを知った佐藤さんはオーディションを辞退すると言い出しました。
【第10話】心がぐちゃぐちゃになった小学生 友人への暴言を後悔した結果
ピアノの技術だけでなく、佐藤さんのいいところをいっぱい見つけられていた塩田さん。焦る気持ちを大切な友達にぶつけてしまったことを後悔していたのですね。そして、お互いの「友達でいたい」という気持ちを伝え合うことができました。
作／輪立さく
