みなさんはバナナをどのように保存していますか?野菜のプロ・青髪のテツさんがTwitterに投稿した「バナナを長持ちさせる方法」が話題になっています。

大反響!「バナナを1か月保存する方法」

テツさんが提案した「バナナを1か月長持ちさせるための保存方法」は、バナナを1本ずつバラしてそれぞれラップでくるみ、冷蔵庫の野菜室で保管するというもの。これだけで真夏も長期保存が可能で、皮が黒くなってしまっても中身はおいしく食べられるのだとか。

 

これからの季節、暑さが増してくるとすぐ傷んでしまいがちなバナナですが、この保存方法を知ったフォロワーからは「これでコストコのバナナもラスト1本まで美味しく食べられます…!!」「バナナ好きなので、すぐに実践しました!いつも冷蔵庫に入れるか悩んでいたのでスッキリです」などの声が寄せられました。

 

バナナを1か月保存する方法(テツさんの投稿より)
バナナを1か月保存する方法(テツさんの投稿より)
【方法1】バナナを1本ずつに分ける
【プロセス1】バナナを1本ずつに分ける
【方法2】1本ずつラップで包む
【プロセス2】1本ずつラップで包む
【方法3】野菜室で保存する
【プロセス3】冷蔵庫の野菜室で保存する

  テツさんの投稿によると、夏はバナナを常温保存しないほうがいいのだそう。

 

「夏は気温が高いので室温でも熟れやすくなります。バナナを置く温度が低くなると追熟しにくいため、夏場は冷蔵庫で保存がおすすめ。ですが、低温障害で皮が黒くなる果物なので、冷えすぎない野菜室で保存しましょう。ラップをすることで、バナナを乾燥から守れます。また、庫内でぶつかって変色するのを防ぐ緩衝材の役割をしたり、バナナが発するエチレンガスが漏れるのを防ぎ、庫内の他の野菜が早く熟れないというメリットもあるのです」

 

ただ、それでも「野菜室から取り出したときに皮が黒くなっていたら…」と心配になりますよね。

 

「この方法で1か月保存したら皮は黒くなっても中身は大丈夫でした。ですが、同じ保存方法でも環境や条件の違いもありますので、なるべく早めに食べてくださいね。汁が出ている、異臭があるなど明らかに様子がおかしい場合は食べないようにしてください。ラップに保存した日付をペンで書いておくのもおすすめです。保存するときのポイントですが、バナナも固めがいいとか、少し柔らか目がいいとかお好みがあると思います。自分が食べておいしいと思うタイミングで保存するとその状態で保存が可能です!」

2万いいねがついた青髪のテツさんの投稿
2万いいねがついた青髪のテツさんの投稿

スーパーでバナナを選ぶときのポイント

「バナナはタテに数段、房になって実をつけるのですが、最初に実った根本に近い房の、太くて大きいものが味がいいと言われています。スーパーで売られているバナナは大きな房を切り分けたものなのでそれを探すのは難しいかもしれませんが、太いバナナを選ぶのがひとつの目安になると思います。

 

また、バナナも価格に差があり、何が違うの?とよく聞かれますが、高価なものは標高が高いところで育ったものが多く、寒暖差の大きい気候で甘く育ったバナナなので、やはりおいしいものが多いですね。

 

甘さについて選び方を言えば、熟度がポイントです。甘いのが好きな方は少し斑点が出るくらいのバナナがおすすめ。甘さ控えめがいい方は軸が緑のものを選んでみてください。家で保存して甘くなるのを待つというのも手。うっかり熟れすぎてしまった場合でも甘みは増すのでおいしいです。柔らかすぎて食感が苦手な方はジュースにしてしまうのもおすすめですよ」

 

これまではバナナが安い日でも保存のことを考えるとひと房しか買えなかった、という方も、この方法を知っていれば買いだめができそうですね。

 

PROFILE 野菜のプロ・青髪のテツさん

長年スーパーマーケットの青果部で勤めてきた経験を元に、Twitter(@tetsublogorg)などSNSを通じて野菜や果物の知識を発信。ブログ「やさいのトリセツ」運営。著書『野菜売り場の歩き方』(サンマーク出版)、『スーパーのエキスパート店員が教える おいしい野菜まるみえ図鑑』(KADOKAWA)など。

取材・文/加藤文惠 画像提供/野菜のプロ・青髪のテツ