ついイライラしてしまう状況が、ちょっとした優しさでガラッと変わる…。フォロワー4.6万人の人気インスタグラマーのごぼふくさん(@gobohuku)が描いた、そんなできごとが話題になっています。

おばあさんのお辞儀がすべてのはじまり

年末最後の平日、ATMへ向かったというごぼふくさん。お金を下ろす人が多く、ATMの前はずらっと行列になっていました。

 

列に並んで待っていると、ひとりのおばあさんがATMから出てきます。すると、そのおばあさん、次に待っている若い男性に「お待たせしてごめんなさいねぇ」と言いながら深々とお辞儀をしたのです。

 

ごぼふくさんが「ばあちゃん…お互い様なんだよ…いいんだよ…」とその様子を眺めていると、その男性も自分の番が終わって出てきた際に、次の人にぺこり。「なんていい子!」とごぼふくさんが感動していると、その次の人もお辞儀をひとつ…。

 

こうして、おばあさんから始まったお辞儀が次々に伝染。「お辞儀リレー」が誕生したのでした。

 

ごぼふくさんは「しなくていい!お互い様なんだから!しなくて…いいのに…」と思いつつも感動。「お辞儀リレー」で、イライラしがちな師走の心を並んでいたみんなで浄化し合ったようです。

「待たせてしまうのはお互い様…だけど」

ごぼふくさんはこの一連の出来事を体験して、「なんだか胸が熱くなりました。長い列で周りの方々もなんとなく殺伐とした雰囲気でしたが、お辞儀される方に熱い…温かい視線を向けていたように感じます」と話してくれました。

 

この作品を読んだ人からのコメントも「素敵なリレーですね!」「いいことって伝染していくんですね」と、みなさん心が浄化されたよう。

 

「ATMで待たせてしまうのはお互い様だと思うので、お辞儀はしなくていいことだと私は思うのですが、されたらお返ししようという人の優しさが見れて嬉しかったですね。師走の、しかも寒い日の行列だったのでなおさら温かみを感じました」とごぼふくさん。

 

ちょっとした思いやりをお互いに示すことで、場の雰囲気は劇的に変わるのだと教えてくれるこの作品。人に優しくすることで、自分の気持ちが癒されることもありますよね。しなくていいことでも、ちょっと勇気を出して実践できたら、世界がちょっと変わるかもしれません。

 

取材・文/阿部祐子