掲載許諾をとるも「なぜこんなことを?」と
── これだけの銘柄を掲載するのは大変な作業だったのではないですか。地図メーカーとしてこだわったところはありますか。
担当者A:いや、本当に大変でした…。掲載の許諾をいただくために、1件1件電話やメールで趣旨を説明したのですが、「なぜこんなことをしているのか」ということを理解していただくのに時間がかかりました(笑)。
担当者B:こだわったことがあるとすれば「網羅性」ですね。見やすさよりも、これだけたくさんの銘柄をひと目で見渡せることを優先させました。
あとは、シェアの大小を表す「勢力図」のようにはしたくなかったので、すべての銘柄をできるだけフラットに紹介するようにしました。
── このマップの活用法があるとすれば…。
担当者B:いちばんは、話題づくりですね。「地図の会社が、こんなことにこれだけのパワーをかけるんだ」と感じてもらえてこそ、「(地図の)変態」という最高の誉め言葉をいただけるのだと思っています。
もちろん、せっかく作ったのでこのマップを見て全国へ出かけてほしいです。「旅先で飲もう、牛乳」。
担当者A:…いいコピーですね(笑)。
── これから計画されているマップはありますか。
担当者B:いや、すぐにというわけには…けっこうパワーが必要なので。
でもアイデアはいろいろありますし、地図と情報を組み合わせればネタは無限に広がります。社内には地名や地域の情報が好きな者も多いですし、Twitterはこういうネタとは相性がいいと思いますので、これからも発信していきます。
担当者A:大河ドラマにまつわるネタも反響がありますね。フォロワーさんが実際に足を運んで報告してくださることもあります。ネタをきっかけに、ゼンリンという会社や商品の地図を知っていただけたらありがたいですね。
そして、出かけるときは「頼むから地図を使ってくれ!」と祈るばかりです(笑)。
担当者B:もし「こんなマップがあったら」というアイデアがありましたら、ゼンリンまでお寄せください!
取材・文/林優子 写真提供/株式会社ゼンリン