カフェオレ、カフェラテ、カプチーノ。カフェメニューを渡されたとき、違いがわからず迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。実際に、私がバリスタとしてお店に立っているとき、もっとも多い質問が「ドリンクの違い」について。そこで今回は、カフェでよく見られるドリンクの違いについてご紹介します。

 

口当たりやエスプレッソ濃度の違いを知っておけば、その日の気分や好みに合わせて、スムーズにオーダーできるようになるはずです。

「カプチーノ」はカフェラテと比べてフォームミルクの量が多い

ミルクをスチームする様子。この時に取り入れる空気の量で口当たりが変わる(PIXTA)

カフェラテとカプチーノの大きな違いは、「フォームミルクの量」。フォームミルクとは、ふわふわの泡状のミルクのことで、「フォームドミルク」と呼ばれることもあります。エスプレッソマシンに付属しているスチーマーを使い、ミルクに空気を取り込みながら攪拌して作ります。

 

カフェラテもカプチーノも、「抽出したエスプレッソにフォームミルクを注ぐ」という工程は同じですが、ミルクをスチームする際に「より多くの空気を取り込んで作る」のがカプチーノです。フォームミルクの量が多いので、カフェラテと比べて、ふわふわで柔らかい口当たりを楽しめます。また、同じサイズのカップに注ぐ場合、フォームミルクの量が多いほど、ミルクの液量は少なくなります。このことから、よりエスプレッソを強く感じられるのもカプチーノということになります。

カプチーノはフォームミルクの量が多いので、ふわふわの口当たりに

スプーンで泡をすくってパクッと食べる人や、スコーンやマフィンなどの焼き菓子に泡を乗せて食べる人。カプチーノを注文したお客さんのようすを見ていると、思い思いの食べ方でコーヒーブレイクを楽しんでいます。ちなみに私は、フォームミルクの上にブラウンシュガーをひとさじかけて、甘い泡をスプーンで食べるのがお気に入りです。