保育園で保育士として働きながら保育エッセイ漫画などを描いている漫画家の1日1鶏(いちにちいちにわとり)さん。長期休み明けの子どものギャン泣きの姿を描いた漫画「ママがいいーー!!」をTwitterアカウント(@KOKEKKOKO_)に載せたところ、大きな反響がありました。漫画を描いたきっかけやギャン泣きの対応方法について詳しく伺いました。
子どもなりのオン・オフの切り替え儀式?
── 登園時にお母さんと離れたくなくて、ギャン泣きする子どもを描いた漫画が話題になりました。なぜこれを描こうと?
1日1鶏さん:
保育園にわが子を預けるときに大泣きされると、その後、子どもの様子が心配になる親御さんがいらっしゃると思います。
そんな親御さんに向けて、保育士の視点から「心配いりませんよ」という気持ちを込めて描きました。漫画を見て少しでもクスッとほっこりしてもらえたら嬉しいです。
── おっしゃる通り、子どももがこのような反応をすると親としては後ろ髪を引かれる思いがします。
1日1鶏さん:
特に入園・転園したばかりの頃は、このような子どもの様子に戸惑う親御さんは多いと思います。お子さんもですが、パパやママも不安や緊張、離れる寂しさがありますよね。
どの保育士さんもその点、よく分かっています。私も、「保育園は楽しい場所」と少しでも思ってもらえるように、お子さんや親御さんの気持ちに寄り添ってあげられるように心がけています。安心して保育士に任せていただけたらと思います!
── 漫画では、ママの姿が見えなくなった後の子どもの適応能力の高さにも驚かされました。「さっきまであんなに泣いていたのに…!」と。
1日1鶏さん:
漫画にも描いたのですが、親御さんの姿が見えなくなった途端、子どもが泣き止むことはよくあります。
保育園に来たばかりの子は、少しでもパパやママの気を引いておきたい気持ちがあって泣いていることが多いと思います。
いっぽうで、保育園に慣れているはずなのに、離れるときにきまって泣く子もいます。そんなときは、その子なりの朝の儀式というか、オンとオフの切り替えなのかなと思うこともあります。
大人も仕事と休みのオン・オフがあるように、子どもたちにも保育園モードとお家モードがあって、気持ちを切り替えているのかなと思います。