オリパラ効果⁉ 障がい者支援をする人が増加

電車で移動中の駒村さん

── 以前と比べて、人や街の様子で変わったと感じることはありますか?

 

駒村さん:
手伝おうとしてくれる方が増えたような気がします。以前は車イスで移動していても横目で見ているだけの人が多かったけど、最近は多くの人がエレベーターのボタンを押してくれたり、段差を乗り越えるときにスッと手伝ってくれたり、さりげなく助けてくださることが増えたなと感じています。

 

── 親を介護する人たちが増えてきたんですかね?

 

駒村さん:
それもあるでしょうね。あと、東京オリンピック・パラリンピックの開催も大きかったと思います。パラ選手の活躍や、障がいを持つ人の日常を知る機会も増えて、共生に対する意識が高まったようにも思います。

 

インフラ面でも、以前は、そこそこ大きな駅でもエレベーターがなかったところも多かったので。

 

中央線の御茶ノ水駅でも、大学病院が3つもあるのにエレベーターがなかったんですが、2019年に改札内エレベーターが設置されました。以前は、新宿駅も車いす利用者にはとても不便な駅でしたが、東京オリンピック・パラリンピック前後から、環境整備が整い始めたように思います。