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2001年に結婚。長男を出産してから10年後に、次男の美良生(みらい)くんを授かった奥山佳恵さん(48)。ふたりの男の子、とりわけ障がいをもって生まれた次男をどう育ててきたのでしょうか──(全3回中の2回)。
長男は生きづらさを感じて…
── 現在、20歳の空良(そら)くんと、’11年に誕生した美良生くんは、どんなお子さんか聞かせてください。
奥山さん:長男は現在、弟の障がいとは関係なく大学で福祉を学んでいます。
彼は、私がこういう仕事をやっていることに生きづらさを感じているようです。
中学までは地元でしたが、高校はわざわざ遠くの学校を選びました。
でも、私はその高校のPTAの広報係に立候補しましたがね(笑)。
まとわりつくつもりはないのですが、空良は自分から発信するタイプではなく、学校行事のプリントもまったく出さない子でした。
だから「プリントを出して」というLINEのスタンプを作ったほどで、大変な思いをしたので、広報係になって情報を得る必要があったんです。
今は大学生ですが、警戒してアルバイト先は絶対に教えてくれません(笑)。
![長男の高校の運動会でPTAの広報係を務めた奥山佳恵さん](https://chanto.ismcdn.jp/mwimgs/4/d/780w/img_4db5b7979a505c7616a0a3859145d0b3494816.jpg)
ダウン症の次男は“ギフト”
── 弟の美良生くんは11歳になりましたが、どう育ってきましたか?
奥山さん:次男はダウン症をもって産まれてきましたが、長男に比べて育てやすいところがありましたね。
長男が小さいころはなかなか寝てくれず、私も産後うつになりかけていて、それが藤沢移住のきっかけにもなりました。
当初、ダウン症は私たちにとって家を破壊する“モンスター”なのではないか、という根拠のない恐怖感がありました。
でも実際は、よく寝てよく食べてくれるいい子で、“ギフト”だと思うようになりました。
学校から帰ってきてもプリントをすぐに渡してくれますし、宿題をして翌日の準備をしてから遊びます。
いわゆる定型発達の子と比べて発育がゆっくりで、できないこともありますが、ある意味、理想の子どもですね。
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