「荷物が重いから…」「子どもが叫び出したら」美術館に行こうにも、億劫になって足が遠のいている方もいるでしょう。年間200以上の美術館や博物館をめぐるミュージアムコラムニストのNaomiさんに、施設の活用法やスムーズな鑑賞法のコツを教えてもらいました。

 

美術館を回る前に親が子どもにするといい“声かけワード”

コインロッカーに直行!身軽になって鑑賞スタート

── せっかくミュージアムに来たらゆっくり鑑賞を楽しみたいところですが、小さな子どもと長時間館内をめぐるのは、正直、体力勝負なところもありますよね。

 

Naomiさん:
まずは心身ともに余裕をもって鑑賞を楽しむ準備が大切。ミュージアムのエントランス付近やロビーなどにあるコインロッカーに荷物を預けるのがおすすめです。

 

ときどき荷物を重たそうに抱えたまま鑑賞している方も見かけますが、ほとんどのミュージアムは無料でコインロッカーを使えるので、遠慮なく利用することをオススメします。

 

鍵を閉めるときに投入する100円玉は、荷物を取り出すときに返ってくるのでご安心を。小銭がなければ、受付などで両替してもらえますよ。

 

ちひろ美術館(東京)は、いわさきちひろが最後の22年間を過ごし、作品を生み出した自宅兼アトリエ跡に建てられている(撮影/大槻志穂)

── 子どもとの外出はどうしても荷物が増えがち。身軽に動けるのはうれしいですね。ちなみに初めて子連れでミュージアムに行く場合、そもそもベビーカーで入館しても良いのかという点も気になる方が多いかもしれません。

 

Naomiさん:
たしかに古い建築物を活用しているようなミュージアムは、バリアフリーでないところも。

 

ベビーカーで入館できるかは、授乳室やおむつ交換台の有無も含めて、ホームページなどで事前にチェックしておくと安心だと思います。

 

ミュージアムによっては、現地でベビーカーを貸し出してくれるところもありますよ。館内に備わっているものはフル活用してくださいね。