勝ち負けは7勝3敗でコントロールする

勝負経験を積ませるときに注意してほしいのは「負けが多くなりすぎていないかどうか」の見極めです。

 

たとえば中学受験に向けて有名な進学塾に入れたとき。テストの結果、いちばん下のクラスになってしまったら、常に負けを味わうことになってしまいます。

 

一人っ子が負けを知ることは、たくましさを身につけるのに有効ですが、負けっぱなしではツラい。

 

これは私の持論ですが、そうした環境よりも地元の塾でトップになったほうが子どもにとってプラスになることは、よくあります。

 

子どもの勝ち負けは、保護者がコントロールできる部分です。

 

問題集は、簡単なものから難易度の高いものまで2〜3冊用意して、そのときの子どもの様子を見ながら与えていく。模試で悪い点数が続いていれば、いい点数が取れそうな模試を受けさせてみる。逆に、いい点数が続いていれば難しい模試を受けさせる。

 

理想は、7勝3敗ないし6勝4敗。勝ちが負けより少し多くなるようにコントロールできるといいですね。

 

勝つことも、負けることも圧倒的に経験してきた子どもは、どんな困難にも立ち向かっていけるようになりますよ。


監修/富永雄輔 取材・構成/編集部 イラスト/おなか