保育園を見学し、役所に行って資料を集め、申請書類もすべて手書きして…。「かなりの労力でした」と話す木村真吾さん。ひとりで保活をした様子がSNSで話題になりました。第24希望が叶うまでの保活ストーリーを追いかけます。
妻が病気を悪化…妊娠中からパパが子育てを猛勉強
「申請用紙には『第37希望』まで記入しました。見学したのは、通う可能性の高い園だけですが、それでも10園は行きました。
ワンオペ育児の合間に日程調整をして、赤ちゃんを抱っこしながら行くのは大変で。しかも、申請書類はすべて手書き。生後2か月の赤ちゃんの面倒をみながらなので、なかなか書き終わりませんでした」
そう話すのは。今秋、子どもを保育園に入れる「保活」をしてきた木村真吾さん。園調べから申請までひとりで行ったと言います。
「当時、妻は病気が悪化し歩くのも困難な状態でした。しかも妊娠中は投薬などができないため、出産するまではただ横になって痛みに耐えるしかありませんでした」
お腹の子どものために耐える妻の姿を見て、妊娠中の妻とお腹の子どもを支えたい木村さんの気持ちは、より強くなりました。
家事全般を担うかたわら、読んだ育児本も12冊以上。母子の週数にあわせて情報が毎日届くスマホアプリの活用や、パパ育コミュニティでの情報交換など、できることは何でもしました。
「『コウノドリ』や『透明なゆりかご』などのドラマを観て、出産には母体の危機や死亡、早産、胎児の障がいなどさまざまなリスクがあることを知りました。
子どもが無事に産まれてくることは決して当たり前のことではないと、気づきました」