「SNSの申請が来たときは、うわぁ…って思いました」。学生時代、いじめにあっていたと語る「たんぽぽ」の川村エミコさん。大人になってから、当時、川村さんをいじめていた人からSNSの申請が来たといいます。SNSでどこでも繋がれるようになった今、川村さんがとった行動とは(全4回中の3回)。

当時を思い出して涙が

── 小学校、中学校時代にいじめにあっていたと聞いています。大人になった今、当時の自分についてどう思いますか?

 

川村さん:
今は、「大丈夫だよ、楽しく生活しているよ」って当時の自分に言えるんですけど。私は、画像で物事を覚えているタイプなんですけど、やっぱり記憶を掘り下げて、そのときの情景を思い出すとすごくしんどいです。

 

── 大人になっても、子どもの頃の記憶は残っていますよね。

 

川村さん:
思い出して、涙ぐんだりはしますね。乗り越えたような、そうじゃないような。そういう経験があったから、人に優しくできるんですけどね。

 

それに、当時いじめていた側の人は、そのことを人に話せないし「死ぬとき後悔するのはそっち側だぜ!」って思っていたりします。

 

当時を思い出して涙ぐむこともあります

── 今はSNSも盛んですが、当時の同級生たちとは連絡はとっているのでしょうか?

 

川村さん:
前に、私をいじめていた子からSNSの申請が来たことがあるんです。でも、承認しました。

 

── 拒否することもできますが、承認しようと思ったのはなぜでしょうか。

 

川村さん:
もちろん、申請がきたときは「うわぁ…」って思ったんですけど。

 

向こうは、私をいじめていたことを忘れてる。それはやっぱり嫌なんですけど。でも、彼女は私を友達のひとりに入れたいと思ったんだ。それなら「ま、いっか」って。

 

あと、承認しなかったらしなかったで、自分小さいな、と思っちゃうのもなんだし。別に会うわけでも会話をするわけでもないから、SNSで繋がっても、承認して終わりです。