2008年に「たんぽぽ」を結成した芸人・川村エミコさん。2010年には、『めちゃめちゃイケてるッ!』の新メンバーオーディションに合格し、さらに活躍の場を広げていきました。しかし、子どもの頃は人前に出るタイプではなかったと語る川村さん。芸人になったことで、両親の反応も様々だったと言います(全4回中の1回)。

30歳まで毎年届いた父からの手紙の中身

── 改めて、芸人を志したきっかけは何だったのでしょうか?

 

川村さん:
大学3年生の学祭で観た、さまぁ~ずさんのライブがきっかけです。ひとりで並んで、整理券をもらって観に行って。「お笑いってすごいな」と思いました。その学祭には「ホリプロお笑いジェンヌ」という芸人の募集要項の紙が置いてあったので、それを持ってすぐにホリプロに履歴書を送りました。

 

── その後、芸人になったことで周りの方の反応はいかがでしたか?

 

川村さん:
周りには、とくに相談もしなかったですし、両親にも事後報告でした。母は、「あんなに静かだったエミちゃんにやりたいことができたなんて素晴らしい!がんばってね!」って応援してくれました。

 

子どものころは、おとなしくて引っ込み思案で、「1日にひと言、エミコちゃんの声が聞ければいいほうです」って母が先生に言われるぐらいだったんですよね。心の中ではいっぱい喋っていたんですけど。

 

薄い白とブルーのカットソーを着て、終始穏やかにお話をしてくださった川村さん

── お父様も特に反対もなく?

 

川村さん:
直接何か言われることはなかったんですけど…。30歳まで毎年、公務員の募集要項が送られてきました。父は公務員だったんですけど、「いかがお過ごしでしょうか」という丁寧な手紙と共に、「まだ公務員になれます。間に合います」というメッセージも込めていたような。

 

── ちなみに、公務員試験を受けようと考えたことは…?

 

川村さん:
父には申し訳ないんですけど、1ミリもないです(笑)。