キャスターとして活躍が続く安藤優子さん。しかし、子ども時代は内気で、目立たないように過ごしていた時代もあったと語ります。そして、良かれと思ってしたことが、先生から怒られてしまったことも(全5回中の1回)。
目立たないように過ごした小学1、2年生
── 今回の取材では、時間に余裕を持っていろいろと準備してくださいました。安藤さんのご活躍からも伺えますが、子どものころから、テキパキと行動するタイプだったのでしょうか?
安藤さん:
小さいころから、わりと先回りしてなんでもやる方でした。
ただ、小学生の頃、特に1、2年生のころは、ものすごく陽気な性格でハキハキした性格、というわけではなかったですね。
私は3人きょうだいのいちばん末っ子だったので、末っ子気質で、同時にすごく甘えん坊で内気な性格でした。
学校では、授業中に手を挙げて発言することもできなくて、家でゆっくり本を読んでいるほうが好きでしたね。
また、小学校1、2年生の担任の先生は、お年を召したベテランの先生だったんです。
どちらかというと、厳しいタイプの先生だったこともあり、学校では先生の顔色を伺いながら、行動していた部分もあったかと思います。それもあってか、自分の話をしたり、みずから意見を言うことも少なかったですね。
── 子どもながらに、気を遣われていたのですね。ただ、当時は学級委員もされていたとか。
安藤さん:
なぜかわからないけど、小学校1年生のときからずっと学級委員をしていましたね。
── やはり、おとなしいながらもしっかりされていたのでしょうかね。
安藤さん:
でも、学級委員になって張りきってやったことが、先生から大目玉を食らったことがあったんです。
学芸会のとき。私たちのクラスは、『全員でウサギの格好をしてダンスを踊る』ことになっていました。
学芸会当日の朝。「少しでも、みんなが早く準備に取り掛かれるようにしないといけない」。
そう考えた私は、学校に到着するや否や、「今日はこれから朝礼があるけど、朝礼の前に、先にウサギの衣装に着替えておこう」と、クラス全員に伝えたんです。みんなは私の言葉通り、急いで白いタイツにショートパンツを履いて、ウサギの耳をつけて。すっかりウサギになった状態で朝礼に参加することに。
ただ、私が通っていた学校は私立だったので、朝礼でも全校生徒がピシッと制服を着て整列していました。
その中で、私たちのクラスだけ、ウサギの格好をして「前ならえ」とかしているわけですよ。もう、担任の先生はびっくり仰天しまして…!先生からしたら、自分のクラスの子どもたちだけ、平然とウサギの格好をしているわけじゃないですか。しかも、恥ずかしくても、もう朝礼も始まってるしどうにもならない。
朝礼に立った校長先生も笑いを噛み殺してました(笑)。