『週刊少年サンデー』で短編ギャグ漫画を描いている漫画家のおたみさん。お総菜屋さんでアルバイトをしていたときに体験した「すごいお客」を描いた漫画をTwitterに投稿したところ、13万いいねの大きな反響がありました。

大人だらけのお総菜屋さんに現れたひとりの男の子

── お惣菜屋さんに来た、「健気でしっかり者の小学生のお客様」を描いた漫画が話題になっています。当時の状況について詳しく教えてください。

 

おたみさん:
15年前に、ショッピングモールの中にあるお惣菜屋さんで働いていたときの話です。いつものようにお総菜を棚に並べていたら「あれ?小学生がいる」と。恐らく小学4年生くらいでしょうか。

 

ショッピングモールの中にあるお店で、ほとんどのお客さまは主婦か、仕事帰りの方。小学生がひとりで来るのは珍しかったので、すごく気になりました。「他の店舗のお客さまのお子さんかな」と思いつつも「でも、こっちを見てるなぁ」と。

 

それで、その子と同い年くらいのお子さんを育てていらっしゃるパートの方が「どうしたの?」と、その子に話しかけたんです。

 

おたみさんがTwitterの「#接客業であったすごい客」に投稿した漫画(※一部抜粋)
おたみさんがTwitterの「#接客業であったすごい客」に投稿した漫画(※一部抜粋)

── そうしたら、「熱が出たお母さんのために柔らかいものと2年生の妹の晩ごはんを買いに来た」と。


おたみさん:
そうです。話を聞いたパートの方が、お母さんには「脂っこくない野菜などの煮物」を選び、妹さんには好物というエビフライをおすすめしていました。