旅行から帰ってきて「あー、やっぱりわが家がいちばんだ」なんて感じることは誰しも経験がおありかと思います。
馴染んだ家や家族がいちばんだと頭ではわかりつつも、ずっと同じ場所にいれば飽き飽きもしてくるというもの。三世代、六人が完全同居のわが家の場合は…?
コロナ禍で激変した旅行事情
もともと、わが家の義父母は旅行が好きでした。国内、海外問わずに夫婦二人で数日間出掛けては、帰ってくるたびに「やっぱり家がいちばんね」となるのはもはや恒例でした。
しかし、ここ数年のコロナ禍で、わが家の旅行事情は激変しました。
リタイア世代で気軽に出掛けていた義父母が、ぱったりと遠出できなくなってしまったのです。
また、私たち子ども世帯は、夫の仕事の都合で先の予定がほとんど立たず、もともと家族旅行は難しい事情がありました。それでも年に一度は私の実家のある北海道へと帰省していたのですが、やはりコロナ禍でそれも取りやめに。
こうしてここ数年というもの、わが家は一つ屋根の下、六人家族がみっしり詰まって暮らしているような状態でした。
たまの義父母の旅行は、同居嫁である私にとっても貴重な息抜きの機会だったのですが、それも叶わず…どこか息苦しさを感じつつ、しかしこれもご時世と諦めの境地でいたのです。
久しぶりの旅行チャンスに大興奮!
しかし今年の夏、待ちに待った機会がやってきました。ちょっとした野暮用で、とある地方都市に三泊する予定ができたのです。
夫は例によって仕事のため不参加ですが、私と子どもたち二人だけでも、そんなに長い間家を空けるのは本当に久しぶりのことです。
用事があるので観光してばかりというわけにはいかず、旅行というよりはむしろ出張に近いのですが、それでも日々の食事の支度から解放され、ホテルのベッドで眠るだけでも大旅行の気分です。
久しぶりの泊まりがけの外出というだけで、子どもたちも大興奮。解放感に満ちた四日間になるに違いない、と当初は思っていたのですが…。