スーパーで売られている鮭。いろいろな形があり、主に「弓型」と「半月型」に分けられますが、みなさんはどちらを選んでいますか?大差がないと思われていますが、実は形ごとに食べ方や味の違いがあるのです。実はこれらをわかりやすく解説したTwitterに9.4万いいねがつき、話題になりました。発信したのはスモークサーモンの製造や販売を行う王子サーモン株式会社です。

 

どこを食べるかで鮭は味の違いがある
鮭は「どこを食べるか」で味に違いがある

鮭の食べ方や特徴、解説が大バズり!

これまでもブログやTwitterなどでたびたび鮭に関する知識を発信してきた王子サーモン。今回、写真を添えて、カマに近い「弓型」と尾に近い「半月型」の鮭の特徴をTwitterにアップしたところ、今までにないほどバズったそうです。

 

ちなみに、「弓型」「半月型」はネット上で度々のぼる呼び名で、業界ではそのような呼び名はなく、そのまま「カマに近いほう」「尾っぽに近いほう」と呼んでいるとか。今回は、読者に伝わりやすいようにあえてネットの呼び名「弓型」「半月型」を使って情報を発信したそうです。

 

「想像以上の反響に驚きました。文字だけでなく、わかりやすいように鮭のヴィジュアルをつけて弓型と半月型それぞれの特徴や違い、魅力を載せたら、『非常にわかりやすい』『知らなかった!』という声をたくさんの方からいただきました」(王子サーモン)

弓型はシンプルに焼き、半月型はフレークがおすすめ

弓型と半月型の鮭は、カットされている場所で形の違いが出ます。ではそれぞれにどのような特徴があるのでしょうか?

・弓型

内蔵を囲むように位置する「ハラス」を含む部分。ハラスはトロトロで脂がのっているため、肉でたとえるならカルビのような存在で、焼きたてのひと口目は絶品!ハラスは内臓を守る場所でもあるので、周辺には骨が多い。

・半月型

身が締まっているため、歯ごたえがある。店舗によっては弓型より大きくカットされていることもあり、お得に感じることも!?脂が控えめのため、肉で言うとカルビよりもロースを好む人におすすめ。骨が表面に出ているため取りやすく、子どもでも食べやすい。

 

それぞれのおすすめの食べ方は、弓型はグリルで焼くのがいちばん。冷蔵庫でキンキンに冷やされた鮭を焼くときは、中まで火が通らないことがあるため、30分くらい常温に置いてから焼くといいそうです。

 

半月型は、ほぐしてフレークにするのがおすすめ。細かくしても歯ごたえがあり、翌日のおにぎりの具にもぴったりです。

 

「半月型は脂が控えめで酸化しづらいので、焼いた後にすぐに食べないなら半月型がおすすめです。社内ではもっぱら『半月型は焼いてからひと晩置くとより旨い』と。科学的に証明したわけではありませんが、旨味成分が出てくるのかもしれません」(王子サーモン)